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海外派遣スタッフの声

日本でのマネジメント経験が現場で役立つ: 小松崎恵理子
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- ネパール
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- ルクム
- 派遣期間
- 2006年9月~2006年11月
なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?
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今回が5回目の派遣ですが、過去のMSFでの活動に満足していたので。
MSFの派遣ではいつでも話し合う場があり、また派遣者一人一人の技術や力量を信頼しているように思います。そのため、最初は自分自身で考えながらの活動に戸惑いも感じますが、今までの日本での経験を存分に活かすことができ、やりがいがあります。
今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?
看護師として、ICU(4年)、救急(2年)、整形病棟(9ヵ月)で勤務していました。
派遣活動で活きたのは、基本的な看護技術と知識です。また、在職中に実施した看護研究は、派遣活動中にプログラムの抱える問題点の抽出(私の場合は特に看護面、また人事管理面)、優先順位、改善方法とその結果を考察していくのに大変役立ちました。活動コーディネーターとしては、常に医局で看護師長や主任のチームマネージメントや病棟全体のマネージメントを観察していたことが現場で役に立ちました。
また、現地では、看護に関しては自分自身でいろいろなことを決定する必要があるため、救急でのトリアージ*や、医師を呼ぶ判断を自分でしてきたことが役に立ちました。
*患者の重傷度・緊急度などに応じて治療優先順位を決めること
今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

ネパールにはプログラムが3つあったのですが、そのうちの2つに参加してきました。
1つは、反政府組織の支配地域における医療活動です。診療所には外来部門があり、入院用ベッドも8床ありました。
MSFの独立した活動だったため、スタッフも全員MSFのスタッフでした。
そこでは全体のプログラムのマネージメントと共に、看護の質の改善と薬品の管理が主な仕事でした。
2つ目は、政府地域の地域病院の中での活動でした。ベッド数18床の入院病棟、女性のための診療部門、そして外来での医薬品の支援をしていました。MSFの病院ではないため、何かを提案、変更していくときは、全て院長との交渉が必要となりました。これがコーディネーターとしての主な仕事でした。また、私の任期が短かったため、特別な任務が与えられました。現状の分析と問題点の抽出、そして今後のMSFの介入の仕方を提案する、といったものでした。この際も、院長とのミーティングがキーポイントとなりました。また、チームマネージメントとして、必要なまたは不必要な人材はいないか、などを調査し、必要があればコーディネーションと相談しプログラムに最も効果的なチームに構成していきました。
また、急患を現地から搬送する際の最終的な決定をすることを課されました。リスクVSベネフィット、といわれ、搬送することでの両者を考えた上での決断をしなければなりませんでした。
週末や休暇はどのように過ごしましたか?
ネパールでの活動では、常に急患や飛行機での患者搬送連絡のための待機が必要とされたため、週末は思いっきり寝坊をしました。また、水シャワーしかなく、平日に薪をたいてお湯をわかすのが手間だったため、週末は週に一度のワクワクシャワー日でした。後はチームの仲間と料理をしたり、一人になりたいときは日本から持ってきた本を読んでいました。
その他の派遣活動では、例えばグルジアでは、現地のスタッフと全員で週末旅行などにも行っていました。派遣された国や状況によって変わってくると思います。
現地での住居環境についておしえてください。

ネパールでは本当にベーシックでした。
家は土でできたもので、夏は中が涼しく冬はあたたかかったので良かったです。 トイレとシャワーは外にあり、トイレはもちろん水洗ではありません。シャワーは水のみのため、冬場は薪から火をおこしお湯をわかし、バケツで暖かいお湯をかぶっていましたが、外が寒いのでとにかく寒かったです。暖をとる手段は火をおこすしかないので、仕事が終わると皆で火の回りにあつまり寒さをしのいでました。食事は、その時ある食材を現地のコックさんが調理をしてくれましたが、野菜と卵がなかなか手に入らなかったです。とにかく寒かったー。
そうそう、部屋に蛇がでたり、夜中にねずみが天井から落ちてくるなど、かなり原始的サファリな生活もしてました。
良かったこと・辛かったこと
辛かったことは寒さとつわり。(ネパールに赴任後妊娠発覚!)
仕事は大変だったけれど、自分の目標がはっきりしていたのでやり易かったです。 コーディネーションからのサポートも十分に受けることができたので良かったです。
良かったことはすべてです。経験したこと全てが財産になります!
派遣期間を終えて帰国後は?
しばらく妊婦生活、出産、そして育児に専念します。
折をみて、緊急か短期のミッションに復帰しようと思います!
その間、看護師として日本の現場で知識、技術をブラッシュアップしようと思います。
今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス
ミッションでの活動は、奉仕することばかりでなく学ぶことが大半です。
フィールド・コーディネーターとしての活動に関しては、もちろん何度経験しても不安ですが、失敗しながらも楽しさも生まれてきます。看護師の方には特に、フィールド・コーディネーターとしてのチームマネージメントはとても興味深くやりがいがあるのでお勧めです。フィールド・コーディネーターとして派遣されても必ず看護師としての関わりがあるので心配しないで下さい。
MSF派遣履歴
- 派遣期間
- 2003年8月~2004年6月
- 派遣国・プログラム地域
- グルジア・トリビシ、アブハジア自治共和国
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2004年7月~2004年10月
- 派遣国・プログラム地域
- グルジア・アフメタ
- ポジション
- フィールド・コーディネーター
- 派遣期間
- 2005年1月~2005年7月
- 派遣国・プログラム地域
- スーダン・ベンティウ
- ポジション
- 看護師
- 派遣期間
- 2005年8月~2005年10月
- 派遣国・プログラム地域
- スーダン・ダルフール地方(ザリンゲイ)
- ポジション
- フィールド・コーディネーター
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