海外派遣スタッフの声

コレラの緊急予防接種キャンペーンで財務・人事を担当:緒方 敬

ポジション
アドミニストレーター
派遣国
マラウイ
活動地域
ゾンバ州、マチンガ州ほか
派遣期間
2016年1月~2016年4月

国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?

日本での環境が落ち着いて、海外派遣に集中できると思ったことが再び参加しようと思った理由です。タイミングは、環境が整えばいつでも参加しようと考えていました。

派遣までの間、どのように過ごしましたか? どのような準備をしましたか?

派遣までの期間は家族との時間を大切にするようにしています。家族との時間を最優先にしつつ、時間があれば語学、あとは人道支援について少し勉強していました。

過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか? どのような経験が役に立ちましたか?

過去の活動は比較的長期的なプロジェクトでしたので、そこでMSFのプロジェクト管理のやり方を身につけた経験は非常に役に立ちました。また、メンバーの一員としてチーム内で自分がやるべき事を明確に出来ていた事も過去の経験から学んだ大切な事だと思います。

今回参加した海外派遣はどのようなプロジェクトですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

チルワ湖をボートで渡り予防接種会場へ行くチーム チルワ湖をボートで渡り予防接種会場へ行くチーム

マラウイのチルワ湖周辺の3つの州(ゾンバ州、マチンガ州、パロンベ州)とチルワ湖内の浮島の住民、約8万人に対するコレラワクチンの予防接種を行う緊急プロジェクトです。実地データより流行の兆しが出ていたので、流行前にコレラのまん延を抑制する事が目的です。また、コレラ患者の治療のためのユニットの設営・管理も並行して行われました。

プロジェクト期間は、ワクチン提供の完了まで1ヵ月半、その後のフォローアップに1ヵ月、モニタリングに1ヵ月でした。

海外派遣スタッフ数は11人(コーディネーター3人、医療スタッフ4人、ロジスティックス3人、疫学専門家1人)、常勤の現地スタッフは20人程度、予防接種キャンペーン時に新たに雇用した現地スタッフは約200人(保健省スタッフ含む)です。

マチンガ州のコレラ治療ユニット マチンガ州のコレラ治療ユニット

予防接種時は、3つの州の各州を医療系の海外派遣スタッフ3人が統括し、予防接種場所(40ヵ所程度)に現地スタッフを5人1組で編成して行いました。また、コレラの治療ユニットも州ごとの医療担当がコレラユニット担当のロジスティシャンと連携して行いました。

私の業務は、現地でのアドミニストレーション業務のセットアップとクロージング、プロジェクトの財務管理と人材管理でした。財務に関しては、予算管理や現金管理、プロジェクト動向の予測とそれに伴う資金の動きをメンバーと調整本部に情報共有し、プロジェクトをより効果的に改善するものです。人事は、医療チームと連携し適切な人員配置の調整を本部と一緒に行う事や、現地スタッフのスケジュール調整などです。

派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか? また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

朝6時30分に起床、朝食をとり、その後、10時ごろまで各チームの経理管理、各チームの活動内容や1日の動向、スケジュール状況など、全体の把握を行います。午前中は帳簿記帳、現金残の確認、銀行関係の業務を行い、12時から昼食となります。

午後は1時から業務に戻り、予算のフォローアップと情報共有、請求書等支払い、各医療チーム現金の清算、翌日の動向の情報共有と確認などを行います。夕方6時に夕食をとり、7時から全体ミーティング、プロジェクト・コーディネーターとの翌日の最終確認をして、9時ごろには現金の確認、翌日の準備(スタッフスケジュール、チーム動向など)を行います。

緊急プロジェクトということもあり、実際はトレーニング期、予防接種期、モニタリング期などでかなりフレキシブルにスケジュールを変更しました。また、忙しさのため休日は基本、とれませんでした。空き時間のコーヒータイムが一番の幸せで、ほかのスタッフと楽しくおしゃべりしていました。

また、コレラのワクチンは2回接種が必要ですが、1回目の接種と2回目の接種の間で2日間のお休みが取れたので、スタッフみんなでマラウイ湖へ行きました。

現地での住居環境についておしえてください。

住居は、現地のホテルの部屋を一定数確保して、海外派遣スタッフ、現地スタッフともに、全員がそこで生活しました。数回ホテルの移動があったのですが、荷物すべての移動は非常に大変でした。セキュリティーの確保には随分と頭を悩ませた気がします。

食事は普通に取れて、シャワーもたまにお湯も出ましたので、悪くはない住環境だったと思います。

活動中、印象に残っていることを教えてください。

スタッフが協働して流動的な業務をこなした スタッフが協働して流動的な業務をこなした

非常に動的なプロジェクトで、翌日の動きを予測・確認して財務・人事を行う事に苦労しました。また、予防接種キャンペーンとコレラユニットの管理が同時並行だった事も大変でしたが、同時にプロジェクトの全体像を把握できた事はとても勉強になりました。

今回、アシスタント不在での活動だったので、帳簿の記帳や現金の在庫管理を通常業務と並行して行う事がとても大変でした。改めて現地スタッフの重要性を痛感しました。

今後の展望は?

改めてコミュニケーションの大切さを学ばせてもらった気がします。語学力だけでなく、チーム内で自分をどう表現していくかを課題としたいです。医療チームがスムーズに患者と向き合えるような適切なバックアップが出来るよう、効果的なプロジェクト管理の勉強を続けたいと思います。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

現地に行ってみると、ほかの海外派遣スタッフや現地スタッフみんなが助けてくれます。気負わずにチームで協力して、楽しい現地生活にしてください!

MSF派遣履歴

派遣期間
2015年10月~2015年11月
派遣国
ナイジェリア
活動地域
ジガワ州
ポジション
アドミニストレーター
派遣期間
2015年2月~2015年8月
派遣国
ヨルダン
活動地域
アンマン
ポジション
アドミニストレーター