寄付で活動するから結果を重視。そこにビジネス経験が生きる
MSFでリーダーとなれたのは、民間企業で基礎を徹底的に鍛えられたおかげです。大学卒業後、競争の厳しいIT業界に飛び込み、法人営業を担当しました。次第にプロジェクトを任され、会社を代表してクライアント企業の経営幹部やコンサル会社のパートナーと交渉を担当しました。相手をよく知り、関係性を築いて状況を読み、交渉する。このスキルは現職でも役立っています。
参加を志したのは、入社3年目ごろ。営業としてやっていく最低限必要なスキルに達した自信はあったものの、この道を更に追求していくべきか疑問が芽生えました。「世界の現実を自分の目で見て、仕事を通して貢献したい」と情報を集め、MSFに出会ったんです。
MSFは組織力と機動力を持つ人道援助のプロ集団です。「独立・中立・公平」の理念を実現するため、全活動資金の約9割が民間からの寄付。一般の方々からお預かりした寄付だからこそ、プロとしての仕事が求められ、効率や効果、責任を重視する点はビジネスにも似ており、魅力的でした。