中央アフリカ共和国: マラリアから子どもを守るために

2014年11月18日掲載

MSF診療所に到着したペニアちゃん MSF診療所に到着したペニアちゃん

マラリアの治療は比較的簡単で低費用だ。しかし、中央アフリカ共和国では保健医療体制が極めて弱く、膨大な医療ニーズに対応できていない。マラリアの季節はまだ続くが、治療が受けられず、子どもの命が危うい。

首都バンギでは毎週、何百人もの母親が、病気の子どもを連れてPK5地区の国境なき医師団(MSF)診療所に来院する。ある土曜の朝も、不安げな母親が高熱のペニアちゃん(6歳)を連れて来院した。

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重症マラリアで体温41度

MSFのガランド看護助手が診療所内を忙しく行き来する MSFのガランド看護助手が診療所内を忙しく行き来する

ペニアちゃんはマラリアだった。観察室で体温を測る。観察室では、重症マラリアの子どもに解熱薬を飲ませ、熱が下がるまで休ませる。ペニアちゃんの体温は41度近い。高熱に耐えられるよう、母親も冷水で懸命に身体を冷やす。しばらくして解熱薬が効き始め、少し容体が持ち直した。

その頃、MSFのポーリーヌ・ゴレ・ガランド看護助手は、一斉に来院した複数の重症マラリアの子どもに対応していた。30分ごとに体温を測り、順調に熱が下がっているかどうかを確認する。

自宅治療用に薬を無償提供

回復に向かい始めたペニアちゃんを背負い帰りのバイク・タクシーを探すポーラさん 回復に向かい始めたペニアちゃんを背負い
帰りのバイク・タクシーを探すポーラさん

数日後、ペニアちゃんの体温は38℃を下回り、退院することに。自宅で治療を続けられるように、MSF診療所から母親に薬を無償で提供する。3~5日後には大幅に回復しているだろう。しかし、衰弱しているため、当面は十分な休息と睡眠が望ましい。母親のそばにいるのが一番だ。

退院の日。MSF診療所のある通りはにぎやかだが、この地区では暴力が多発している。今日は心配なさそうだ。ただ、母親のポーラさんは帰宅の手段を探さなければならない。

診療所に来院する際は、ペニアちゃんの容体が非常に悪かったためにバイク・タクシーを利用した。帰路もバイク・タクシーを利用することに決め、空車を探す。運賃は高いが、マラリアの子どもを連れて強い日差しの中を歩くには、自宅はここから遠すぎる。

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