シリア内戦:戦火からの距離、帰郷までの距離
2014年08月14日掲載
シリアの政府軍と反政府勢力の衝突が内戦状態となり、3年半が経過しています。この間、15万人以上が命を奪われ、900万人以上が住まいを追われました。そのうち300万人が国外に逃れ、難民となって過酷な生活を送っています。
シリアの状況をこのように"数字"で表現するだけでは、人びとの置かれた状況を伝えたことにはならないのではないか。医療・人道援助活動を通じてシリアの人びとに日々接している国境なき医師団(MSF)は、シリア内戦が彼らの生活に及ぼしている影響を、より詳細にお伝えするべきではないかと考えました。
本ページに掲載した写真や動画は、シリアから国外に逃れた人びとの現状を映し出しています。シリア内戦の犠牲者は今なお増え続け、医療を求める人びとも増え続けています。
国外へ逃れた人びと
MSFは、シリア人難民を最も多く受け入れているレバノンや、ヨルダンやイラクの難民キャンプで援助活動を続けています。また、ヨルダンの首都アンマンでは、紛争で重傷を負った人びとへの治療とリハビリを提供しています。
| 各国のシリア人難民数 | |
|---|---|
| レバノン | 108.7万人 |
| ヨルダン | 59.9万人 |
| イラク | 22.6万人 |
| トルコ | 76.6万人 |
| エジプト | 13.7万人 |
(出典:国連難民高等弁務官事務所/2014年7月)
内戦の爪痕
難民生活を耐え忍びながら、ふるさとに帰れる日を待ち望んでいる人びとがいます。彼らを医療面からサポートしているMSFスタッフの中にも、難民と同じ境遇のシリア人や、地元出身者がいます。動画からメッセージを直接、受け止めてください。
難民からMSF医師へ
荒野から病院が遠すぎて
患者に希望を
「私たちの将来はどうなるのだろう」
「いつ戻れるのか……」
国外へ逃れた人は、イラクやヨルダンでは難民キャンプに、レバノンでは親類の家や建設中のビルの中などに、どうにか居場所を確保しています。環境は厳しく、仕事や学校もなく、帰国できるめどもまったくたたない日々。人びとの"いま"を写真でお伝えします。
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