シリア:MSFで活動していた外科医が殺害される
2013年09月06日掲載
国境なき医師団(MSF)のスタッフとして活動していたシリア人外科医、ムハンマド・アブヤド医師が、シリア北部で殺害された。アブヤド医師の遺体は、9月3日、アレッポ県で発見された。28歳だった。
アブヤド医師は、アレッポ県でMSFが運営する病院において紛争被害者の治療に従事していた。MSFは、医師の親族や友人に深い哀悼の意を表明するとともに、この痛ましい事件を乗り越え、シリア国内での援助活動および周辺国でのシリア人難民支援を継続していく。
アブヤド医師の死に関する詳細はまだ明らかになっていないが、MSFは、祖国が戦渦にさらされる中で、絶望的な人道危機を救おうと献身的に働いていた医師に対する攻撃を激しく非難する。
MSFの事務局長ジョーン・テュボーは、「アブヤド医師の死は、彼の家族、患者、そしてMSFにとって大きな損失です。紛争被害を受けた多くのシリア人の救命にあたっていた、若く意欲的な外科医に対する攻撃に激しい憤りを感じます」と訴える。
このような惨事に直面し、MSFは、国際社会全体が人道援助従事者の安全を確保する義務を強調するとともに、こうした攻撃が援助団体の今後の活動に与える直接的影響を懸念している。
MSFは、外国人派遣スタッフとシリア人スタッフでチームを組み、シリア北部で6ヵ所の病院と4ヵ所の診療所を運営しており、2012年6月から2013年7月にかけて、シリア国内で6万6000件以上の診療、3400件の外科手術、1400件の分娩介助を行った。
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