パキスタン:MSF、相次ぐ爆破事件の被害者を治療
2013年05月13日掲載
国境なき医師団(MSF)は、5月の第2週、パキスタンのクラム自治区ハングー郡およびカイバル・パクトゥンクワ州ロワー・ディール郡の医療施設で、同国保健省とともに110人余りの爆破事件被害者の治療にあたった。
爆破事件はいずれも5月11日に行われた総選挙・地方選挙に関連したもの。パキスタンでは暴力的な事件が過去に例を見ないほど増加しており、MSFは医療活動継続に注力している。
MSFのパキスタンにおける活動責任者、ジャン・ギイ・バトーは、「暴力が加熱し、短期間で広範囲に甚大な被害が及びました。元より不自由の多いパキスタンの人びとが、各事件で暴力行為の矛先となり、さらに厳しい境遇に置かれています」と訴えている。
パキスタンではこの数ヵ月、暴力行為がかなりの高い頻度で起きている。国内の報道によると、武力衝突や爆発の負傷者の大半は治安部隊や民兵だったが、この数週間は、非戦闘員が主な被害者となっている。
MSFは1986年からパキスタンで、パキスタン人とアフガン人難民を対象に活動。国内各地の、武力衝突や自然災害による被害の大きい場所や、医療の不足している場所で1次・2次医療を提供してきた。
現在は、クラム自治区、バジャウル自治区、カイバル・パクトゥンクワ州、バロチスタン州、シンド州で無償の緊急医療を行っている。
MSFのパキスタンにおける活動はすべて、世界各地の個人寄付者からの支援を財源としており、いずれの国の政府、資金援助機関、軍、政治団体からの資金も受け付けていない。
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