6ヶ月以上前にダゲスタンで誘拐されたMSFボランティアアルヤン・エルケルの解放を求める署名運動

2003年02月21日掲載

2002年8月12日、オランダ人で、北方コーカサス地方のMSFミッションの責任者であるアルヤン・エルケルがダゲスタン共和国の首都マハチカラで、銃で武装した身元不明の3人に誘拐され、その消息は、ロシアとダゲスタン当局の捜索活動にもかかわらず依然不明のままとなっています。

国境なき医師団(MSF)インターナショナルの会長、モルテン・ロストルップ医師らは今月12日にモスクワで記者会見を行い、「誘拐犯からは事件の発生以来何の連絡もなく、この事件が依然として解決されない理由には、何か政治的背景があると考えざるを得ない」と訴えました。

ロシア連邦の指揮下で行われたダゲスタンでの調査では、いかなる事実も明らかにならなりませんでした。またロシア連邦の検事総長、ダゲスタン共和国の検察官や公安は誘拐の理由と誘拐犯についての情報をMSFに提供するに至っていません。MSFはロシア連邦政府及びダゲスタン共和国政府に対し、本件の調査を単なる犯罪事件としてではなく最優先の懸案として扱うよう要求しています。

アルヤン・エルケルの誘拐から6ヶ月以上がたった現在、MSFはプーチン大統領とダゲスタン国政議会のマゴメドフ議長宛てに無事解放を求めるメッセージを提出するため、250,000人分の署名を3月11日に提出することを目指し、世界規模の署名運動を開始しました。

危機的な状況にある人々を救うために行われる人道援助活動は、活動に携わるスタッフの安全が確保されていなければ実施することが出来ません。スタッフの誘拐という事態によりMSFの活動は縮小を余儀なくされ、救援を待つ多くの人々の生命も脅かされています。この誘拐に対しMSFは強く抗議します。

拝啓

今回の署名運動を通じ、多くの皆さまがEメールやお手紙、電話でアルヤン・エルケルの家族に励ましの言葉を下さいました。両親、兄弟姉妹、及び親族一同、その暖かい励ましのお言葉に感銘を受け、深く感謝致しております。

私達はアルヤンが無事帰宅するまでこの署名運動を続けていきたいと思っております。アルヤンの無事解放の日まで、どうぞご支援の継続をお願い申し上げます。

敬具
エルケル家一同

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