MSF、プーチン大統領にボランティアの解放を求める
2003年04月03日掲載

国境なき医師団(MSF)は4月2日、ウラジミール・プーチン大統領に宛てた30万人分の署名をロシア大統領府に届けました。また日本でも同日、MSF日本の会長寺田朗子が東京都港区のロシア連邦大使館を訪れ、スハノフ一等書記官に同署名の写しを提出しました。
MSFと30万以上の人々は、ダゲスタンのミッション責任者アルヤン・エルケルの誘拐から233日が経った今、アルヤンの無事解放のためにプーチン大統領が大統領としての権力を行使し、可能なことをすべて行うよう求めています。
誘拐から8ヶ月近くが経ち、MSFは現地の捜査当局が何らかの克服できない障害を抱えていて、そのためにアルヤンの捜査が妨げられているのだと考えるに至りました。MSFはより上位の当局が、この問題の打開のために責任を果たしていないと確信しています。

MSFインターナショナル事務局長のラファエル・ビラサンフアンは「大統領府との面談要求がことごとく拒否されていることは受け入れがたい。ロシアにはこの問題を解決しようとする政治的意思が欠如しており、要求を直接プーチン大統領に届ける他、私達にはなす術がありません。MSFと署名運動に参加した30万の人々は、プーチン大統領には私達の同僚の無事解放を実現する力があると信じています。」と話しています。
アルヤン・エルケルは、苦境におかれた人々のために働く人道援助ボランティアの一人です。しかし残念なことに、こうした事態は今回だけではありません。近年のダゲスタンでは、人道援助関係者が脅しと暴力と誘拐のターゲットにされてきたのです。
アルヤンが解放される日までMSFはこの署名運動を続け、ロシア当局が責任を果たし解放に力を尽くすよう求めていきます。
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