スーダン南部、西赤道州の情勢不安に懸念を表明 −地域住民の安否が心配される−

2005年11月22日掲載

部族間の戦闘中に国際連合(UN)の駐屯地が焼き討ちされ、略奪されたのを受けて、国境なき医師団(MSF)はヤンビオ(Yambio)地方より撤退した。

スーダンにおける緊張は高まっており、沈静化する兆しはない。MSFは西赤道州(Western Equatoria)における情勢不安に対して懸念を表明し、現地の住民が直面している状況がおおいに不安なものであると強調している。従来スーダン国内で最も安定している地域の1つと考えられていた西赤道州ヤンビオ地方で、2005年11月15日に、ディンカ族とザンデ族の間で戦闘が発生した。すさまじい戦闘の際に、UNの駐屯地は略奪にあい、焼き討ちされた。この結果、駐屯していた国連部隊は緊急に撤退することを余儀なくされた。死傷者数はいまだに不明であるが、この戦闘がもたらした緊迫状態はヤンビオ地方の北部、MSFが活動を行っているタンブラ郡(Tambura)とエゾ郡(Ezo)にも達した。情勢がますます不安定になることを鑑み、MSFはこの両地域からの撤退を要請された。11月18日時点では、MSFはタンブラ郡の現地スタッフと連絡がとれていない。MSFチームは、今回の戦闘に関する情報も収集中である。

MSFは現在、アフリカトリパノソーマ症の予防・治療プログラムを実施している。このプログラムには、南スーダンのタンブラ病院を拠点としての緊急入院治療も含まれている。MSFの活動には診察、治療、疫学的監視、現地スタッフの研修、緊急事態に備えての準備が含まれている。

関連情報