ブルキナファソ:髄膜炎の流行に対して不足する資金援助

2007年03月28日掲載

ブルキナファソでは髄膜炎の大規模な集団予防接種が現在行われているが、欠乏する1700万人分のワクチンのために必要な資金援助が未だ大幅に不足している。当局による髄膜炎の流行を食い止め、感染者の治療を行う取り組みを支援する国境なき医師団(MSF)は、この病気に対するさらなる寄付を呼びかけている。現在緊急に必要な1700万人分のワクチンの購入と輸送には少なくとも100万ユーロ(約1億5千万円)が必要であるが、資金不足のため未だにワクチンの供給が妨げられている。

髄膜炎の流行を食い止めるため、これまでに335万人分のワクチンを用意したが、そのうち半分が資金不足のため未だに妨げられている。1回分のワクチンは0.5ユーロ(約78円)の費用がかかり、数日間以内に輸送されなければ集団予防接種の効果が大幅に限られてしまう。MSFのオペレーション・ディレクターであるメイニー・ニコライは説明する。「ワクチンがあり、輸送手段は整い、予防接種も進行中です。しかし、資金が不足しているのです。ブルキナファソで現在流行している髄膜炎は、過去にMSFが対応したものとは比べものにならない規模のものです。危機的な状況、そして保健省や人道援助団体による対応にも関わらず、この大規模な人命救助を支援するために必要な資金が集まっていません。この状況への資金援助は受け入れがたいほど遅れています。」

ブルキナファソでの髄膜炎の流行は2月下旬に発生し、保健省の報告によるとこれまでに10796人が感染し、そのうち801人が死亡した。MSFは当局が行う大規模な集団予防接種の支援として、首都ワガドゥグでこれまでに50万人に予防接種を行い、約400人の治療を行った。MSFでは国内での援助活動を増強し、この病気の拡大を未然に防ぐためにさらに多くの予防接種の実施に備えている。

髄膜炎は感染性が高い病気であり、適切な時期に治療を行わなければ、感染者のうち半数が命を落とす。十分早い時期に治療を行ったとしても、感染者のうち20%までに深刻な神経系の合併症が発症する。髄膜炎は鞘のように脳や脊髄を覆う細胞膜の感染症である。

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