モザンビーク:洪水発生から1ヵ月が経過、遠隔地の数千人は未だに援助を受けられず

2007年03月09日掲載

約1ヵ月前にザンベジ川周辺地域で発生した洪水により、約13万6千人が避難している。洪水発生直後の対応は慎重ながらも楽観的な見通しを感じさせるものであったが、国境なき医師団(MSF)は、ザンべジア州の被災者の状況は満足には程遠く、健康上のリスクが依然として高いと指摘する。

人道援助活動は、サイクロン「ファヴィオ」の被害を受けたムタララおよびカイア、ビランクロ市を中心に行われているが、モペイアとモルンバラの両地域に住む2万5千人以上は未だに援助から取り残されている。洪水が発生して以来、人びとには食糧や他の生活必需品が一切届いておらず、現地レベルでの総合的な対応能力も限界に達している。被災者の健康状態を悪化させないためには、外国からの動員が不可欠である。

モザンビークにおけるMSFの活動責任者、ブルーノ・ラブは語る。「実際の被害状況を把握するのは未だに困難です。モザンビーク政府と国内外の団体が協力して対応しているため、最悪の事態は未然に回避できています。しかし、他の地域でも干ばつやサイクロン、洪水が繰り返し発生しているために国家レベルでの援助能力が減少しており、すべての人を助けることができません。」援助を行う地域が広範にわたることもあり、陸路でのアクセスが極めて難しく、物資面での援助が特に困難である。倉庫に積まれたままの生活必需品を避難民に運ぶためには、海路や空路による輸送がさらに必要となる。

ノウェレ、ブラズ、 ヴァレテおよびカランガナの避難所では、甚だしい食糧不足による緊張状態が表れていると報告されている。水・衛生活動を専門とするMSFのロジスティシャン、ヴェロニク・ムローニは述べる。「人びとは洪水から避難する際に何もかも置いてきたのです。今のところは魚が釣れるので何とかやっていますが、日用品として持っているのはいくつかの貯水容器と調理器具があるだけです。人びとは草で作った小屋で生活しなくてはならず、医療ケアへのアクセスも限られています。」

避難民をより安全な地域に集め直してから2週間が経過し、毎日のように新たに避難所ができ、数百世帯が登録していると報告されている。現時点で、避難所は約40ヵ所にのぼる。

MSFはモザンビーク政府と他の人道援助団体に対し、未だに増加し続ける被災者に生活必需品を提供するために、物資面、および食糧や救援物資の配給面での援助を早急に拡大するよう呼びかけている。

MSFは1月下旬以降、ザンベジア州とテテ州の複数の地域を中心に活動を行っている。活動の主な目的は、5万人の避難民に対して、避難所、水・衛生面での援助と、食糧および救援物資の配布を行うことである。MSFチームは、避難所での一次医療の提供や疫学的監視を通じて、モザンビーク保健当局の支援も行っている。MSFは1984年からモザンビークで活動を行っている。

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