イラン:地震緊急支援
2004年01月02日掲載
国境なき医師団(MSF)はインターナショナル・ソサエティ・オブ・ネフロロジー(ISN)と共に、地震による「クラッシュ・シンドローム」の被害者に対する医療援助を提供している。すでに5人編成のチームが現場で活動を行っており、人工透析器を積んだ貨物機が30日夜ベルギーのオステンデを出発した。
瓦礫の下から救出された地震の被害者の多くに「クラッシュ・シンドローム」に陥るケースが多く見られる。MSFの医療部のマーチン・ドゥ・スメットは次のように説明している。
「クラッシュ・シンドロームは筋組織がダメージを受けた際に大量の毒素が血流に放出されて引き起こされる急性腎不全です。2人に1人が命を落とすこの致死率の高い疾病の治療には、透析などの人工的な方法による腎機能の回復しかありません。」
MSFはバムの北200キロに位置するケルマン州立病院の医療スタッフを支援する専門家によるチームを投入した。MSFの専門家チームはベルギー・ゲント大学のネフロロジスト(腎臓専門医)3人、医療コーディネーター1人、ロジスティシャン(物資調達担当者)1人によって編成されている。このチームの活動を増強するために、透析器、その他カテーテルや人口透析関連器具などの医療物資を積んだ貨物輸送機が30日にケルマン州に向けオステンデを発った。
MSFチームの一員であり、ISNのメンバーでもあるゲント大学の腎臓専門医ウィム・ヴァン・ビーセンは次のように述べた。「もっとも緊急性の高いケースのために、空輸されてくる透析器で300回の透析が可能となります。現在ケルマン州立病院の泌尿器科には満足な設備が整っていません。そこで私たちはブリュッセルから追加の透析器を送ると共に、この新しい機械を使えるよう現地病院スタッフへの訓練も行う予定です。」
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