ヨルダン:MSF、難民キャンプに小児科病院を開設
2013年03月26日掲載
シリア内戦が2013年に入って激化している影響で、周辺国には、過去に例を見ないほど多くの難民がなだれ込んでいる。シリアの隣国ヨルダンの担当局によると、3月下旬時点で、推計40万人が滞在中だという。国境なき医師団(MSF)はザータリのシリア人難民キャンプに、24時間体制の小児科病院を開設するなど援助を続けている。ただ、全体的には援助不足が深刻になっており、ヨルダン政府は国際社会にさらなる援助を呼びかけている。
MSFは、紛争や自然災害で命の危機に瀕した人びとに医療援助を行う独立・中立・不偏の団体。ヨルダンでの活動は2006年8月に始まり、現在は、シリア人をはじめ紛争の影響で傷病者となった人びとを首都アンマンの外科病院で受け入れ、専門外科医療を提供している。
難民急増で援助不足が深刻化

ザータリ難民キャンプには10万人以上が身を寄せている。マフラクの東10kmに位置し、2012年7月に開設した。内戦激化に伴って滞在者数が急増し、受け入れ能力の上限である6万人を超えている。
ヨルダン担当局や人道援助団体による医療援助は、難民の多さに圧倒されつつある。援助不足が深刻化しており、ヨルダン政府は国際社会に援助を求めている。
MSFのヨルダンでの活動責任者であるアントワーヌ・フーシェは「難民キャンプで生活する人びとの医療ニーズへの対応がMSFの大きな懸念事項です」と話す。小児科医療や予防接種は医療援助の重点項目だが、現時点では、危機的事態を何とか免れている程度にしか行われていないという。
こうした現状を改善するため、MSFは3月21日、24時間体制の小児科病院を開設した。受け入れ能力は、通常の病床が30床、救急病床が3床。生後1ヵ月~10歳までの患者を受け入れて行く予定だ。
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