スーダン: MSF、はしかの予防接種を提供——0歳~15歳の30万人以上に
2013年07月02日掲載
国境なき医師団(MSF)は、スーダンのゲダレフ州内5ヵ所で行っていたはしかの集団予防接種を、2013年5月26日に完了した。保健省と連携し、生後6ヵ月~15歳までの子ども30万人以上を対象とした。免疫系が未成熟で、他の年齢層よりも感染リスクが高いためだ。
MSFは1979年から、スーダンで医療援助を行ってきた。現在は、北および西ダルフール州、ゲダレフ州、センナール州で医療活動を展開。基礎医療と専門医療、また必要に応じて救急医療も提供している。
感染力強く、予防接種が最善の対策

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15歳未満の子ども3人がはしかで亡くなったのは2013年3月のことだ。保健省は同州で、32件の感染を確認した。さらに200件以上の感染疑い例が報告された。
MSFのスーダンでの活動責任者であるカリーナ・ラシドバは「保健省を支援するため、MSFの緊急対応チーム第1班が、流行確認から24時間足らずで現地入りしました。検査による確定例が1件のみでも、"流行"と呼ぶには十分です。はしかは感染力が高く、速やかな予防接種が必要だからです」と説明する。
集団予防接種は、ゲダレフ州東ガラバト、西ガラバト、ガラ・アル・ナハル、バスンダ、ラハドで行われた。MSFは、ワクチンの適切な輸送と保存を徹底した。はしかワクチンは、投与直前まで常時低温を保たなくてはならないためだ。
はしかは感染後の治療法が確立されていない。対症療法と、高熱、鼻水、咳、眼感染症、発疹、下痢、2次感染症、栄養失調などの合併症治療に専念するしかない。MSFは5ヵ所で 954人を治療。入院治療でゲダレフ病院に転院した24人の治療も支援している。このうち、20人は既に退院したが、4人は亡くなった。
最善のはしか対策は予防接種だ。ラシドバは「地域住民にも受診を呼び掛けるため、移動診療チームを派遣しました。その結果、1日平均1000人以上が接種を受けています」と話す。
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