アフガニスタン:MSF病院の爆撃を正当化する声明に嫌悪感

2015年10月05日掲載

国境なき医師団(MSF)は、アフガニスタンのクンドゥーズ州で運営している外傷センターへの爆撃に関して、一部のアフガニスタン政府当局者から出された声明について10月4日、以下の通り声明を発表した。

爆弾の破片で足にけがを負った息子を見舞う父親
(クンドゥーズのMSF病院で2015年5月撮影)
爆弾の破片で足にけがを負った息子を見舞う父親
(クンドゥーズのMSF病院で2015年5月撮影)

「MSFは、一部のアフガニスタン政府当局者が声明を発表してクンドゥーズ州内のMSF病院に対する爆撃を正当化したことに嫌悪感を覚えます。これらの声明はアフガニスタン軍と米軍が共同で、完全に機能している病院を壊滅させる決定を下したことを示唆しています。

タリバンの構成員が現場にいたからというのが彼らの主張ですが、当時病院にいたのは180人以上のMSFスタッフと患者、付き添いの人びとであり、10月3日早朝の米国の爆撃以前に外傷センター敷地内で戦闘があったと証言しているMSFスタッフは1人もおりません。彼らの主張は戦争犯罪を認めたことに等しいものです。また、爆撃の正当化は当初米国政府がこの攻撃を『巻き添え被害』として矮小(わいしょう)化しようと試みたこととも全く矛盾しています。

MSF病院を標的にしたこの忌まわしい攻撃について正当な理由などあり得ません。MSFスタッフ12人と、子ども3人を含む患者10人が今回の爆撃で命を奪われているのですから。これは国際人道法の重大な侵害です。MSFは改めて、国際的な第三者機関による完全で透明性のある調査を求めます。紛争の当事者による内部調査だけでは、まったく不十分です」

クリストファー・ストークス
MSFベルギー事務局長

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