東日本大震災:MSFの活動概況(2011年6月13日現在)

2011年06月11日掲載

3月11日の大震災発生の翌日から被災地入りした国境なき医師団(MSF)のこれまでの活動を伝える。

MSF日本の概要

診療件数 4356件
カフェ利用者数 2220人(うち心理ケア提供:300人以上)
救援物資配布 毛布:4030枚
飲用水:6500リットル
衛生用品キット:1万セット
生活用品キット:4000セット
医薬品・機材寄贈 医薬品、消耗品、医療機器:計11万ユーロ(約1300万円)相当
発電機:1台
貯水槽:2ヵ所
通院用バス:2台
車椅子用車両:1台
その他 避難所などの電気設備改良工事
仮設住宅建設支援
宮古市田老診療所建設支援(進行中)

【活動概要】

憩いの場となった「カフェ」。 憩いの場となった「カフェ」。
  • 5月末までにMSFの医療チームは南三陸町と田老地区の住民に計4356件の診療を行った。両方の場所で共通してみられた主な疾患は、高血圧および上気道感染であった。現在も診療活動は継続中だが、6月末までに順次終了の予定。
  • 現在、南三陸町と田老地区で仮設診療所の建設について地域保健当局を支援する計画を進行中。
  • 4月27日に心理療法士がスタッフを務める「カフェ」を南三陸町のベイサイド・アリーナ付近に開設。現在までに2220人がこの場所を利用し、うち300人以上が何らかの心理ケアを受けた。
  • MSFの心理療法士は南三陸町と田老地区で心理ケアの啓発活動を継続中。また、被災者に対するアウトリーチ活動*を泊崎荘、清観荘、ホテル観洋に設けられた避難所で行っている。さらに、仮設住宅を訪問する保健師に同行し、往診の間に患者に心理ケアのトレーニングを提供している。現地の看護学校とも連絡を取り合い、教員や子どもの親に心の健康に関する研修と情報を提供するための話し合いを行った。
    • アウトリーチ活動:こちらから出向いて、援助を必要としている人びとを積極的に見つけ出し、サービスを提供すること。
通院に役立てるため被災地に贈られたバス。 通院に役立てるため被災地に贈られたバス。
  • MSFは被災者側の希望を受けて被災者25人のチームによる仮設住宅の建設を支援した。この住宅は、南三陸町馬場中山地区の避難所の側に建設され、避難所の過密状態を緩和し、女性と子ども約30人のプライバシーが保たれる場所となった。
  • 大地震と津波の発生直後から現在までに、MSFは4030枚の毛布、6500リットルの水、1万セットの衛生用品キット(石けん、歯ブラシ、歯磨き粉、タオルなどを含む)を被災者に提供。また生活用品キット(電池、ロウソク、マッチ、タオル)を4000人に配布した。馬場中山地区の仮設住居には発電機1台を提供した。MSFはまた、11万ユーロ(約1300万円)相当の薬剤、消耗品、医療機器を寄贈した。
  • 避難所や自宅から医療施設への患者の移動を可能にするため、バスを2台、南三陸町の保健機関に贈った。田老地区とその周辺地域用には、車椅子で移動する患者用に特別に設計された車両1台を寄贈した。
  • また田老地区では、被災者を受け入れているホテルと仮設診療所の電気設備の改良工事を行った。

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