【動画】いとうせいこうさん中東ルポ 人びとの絶望と希望に耳を傾ける

2021年03月30日掲載

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2019年11月、作家・クリエイターのいとうせいこうさんが中東パレスチナヨルダンを訪れ、同地で活動する国境なき医師団(MSF)を取材しました。

いとうさんは、パレスチナ問題や長年続く紛争の狭間に生きる中東の人びとと向き合い、彼らの絶望と、時には希望の声に耳を傾け、自分は「彼らの伝言を運ぶために」生きているのだと実感。11日間に及んだいとうさんの中東取材を、3本の動画で紹介します。 

1. パレスチナ自治区ガザ編

「天井のない監獄」と呼ばれるパレスチナ自治区ガザ。イスラエルによる軍事封鎖が続く中、故郷を追われたパレスチナ難民の帰還と自由を求め、多くの若者が毎週金曜日に声をあげていた。しかし、そんな彼らをイスラエル軍は境界の向こう側から銃撃、多くが命を奪われた。脚を撃たれ重傷を負い、傷口から治療困難な感染症にかかる者も多い。松葉づえをつき、仕事を失い、途方に暮れる。診療所はそんな若者であふれていた──。  

2. アンマン再建外科病院編

出身はシリア、イエメン、イラク、パレスチナ──。紛争や軍事封鎖が長く続く中東の各地から、傷ついた人びとが訪れる病院がある。ヨルダンの首都アンマンにある「再建外科病院」。そこでは、自国や避難した場所で爆撃や銃撃、火災に巻き込まれ、大きなけがややけどを負った人びとが、社会復帰に向けて治療やリハビリに励んでいた。 

3. ヨルダン川西岸ベツレヘム編

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸ベツレヘム。イスラエルの占領下にあるこの地では、故郷を追われた多くのパレスチナ難民が暮らす。そこには彼らの望郷の思いを遮るかのように、高さ約8メートルの分離壁がそびえ建ち、人びとの生活を圧迫する。しかし壁面を見ると、内外の芸術家による数々のグラフィックアートが、壁による封じ込めに対し静かな抗議の声をあげていた──。 



この取材によるルポルタージュが書籍として発刊されました。 ぜひお読みください。 

『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』
著者:いとうせいこう
定価:本体1500円+税、発行:講談社(2021/1/20)
仕様:単行本(234ページ)
初出:『群像』2020年3月号~9月号
講談社公式サイト(各種オンライン書店で購入もできます)

■本書の第一章をこちらから試し読みいただけます。いとうせいこうさんとMSF看護師白川優子の対談も掲載されています。
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