コンゴでエボラ流行 国境なき医師団 治療センターを開院

2018年08月17日掲載

北キブ州マンギナの治療センター北キブ州マンギナの治療センター

コンゴ民主共和国(以下「コンゴ」)でのエボラ出血熱流行を受け、国境なき医師団(MSF)は8月14日、北キブ州マンギナに治療センターを開院した。流行の中心地とみられる小さな町だ。

隔離施設にいた患者は全員、新しいエボラ治療センターに移った。12のテントからなるセンターで、37人が入院する。検査の結果、うち31人でエボラウイルスの感染を確認した。

「患者の中に、同僚として働いてきたコンゴ保健省の職員もいます」とMSFのグウェノラ・セルー緊急対応責任者。「(エボラに)真っ先に対応したため、ウイルスにさらされたのです」コンゴ保健省によると、エボラ出血熱により、すでに41人が犠牲になった。

MSFは現地の医療体制の支援に力を入れる。北東部イトゥリ州では、マンバサとマケケという2つの町の間で活動。診療所に隔離室を設置している。疫学的調査をしたり、住民にエボラ出血熱への理解を深めてもらう活動を地域保健担当者と展開したりしている。

流行が最も深刻な地域では、コンゴ保健省が世界保健機関(WHO)の支援を受けつつ、集団予防接種をしている。同省によると、これまでに約1200人の接触先を特定した。

北キブ州マンギナの治療センター北キブ州マンギナの治療センター

8月1日に流行が宣言された北キブ州は、感染地域内でも特に情勢が不安定だ。現在も紛争状態にあり、住民の多くは避難民。もともと不十分だった医療を受ける機会が、さらに限定的になっている。

また、何らかの暴力が突発的に起これば、大勢の人びとが一斉に避難する可能性がある。そうなるとエボラ感染が疑われる患者の追跡調査や疫学的調査などエボラ対応に影響が出る。

北キブ州マンギナの治療センターの外観北キブ州マンギナの治療センターの外観

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