家族が殺される現場を見た子ども 傷ついた心に希望の灯をともす

2018年07月09日

 ラシャさんは、2007年生まれの11歳。過激派勢力「イスラム国(IS)」が支配するイラク北部モスル市から逃れ、避難キャンプに身を寄せました。ラシャさんは今、IS当時のトラウマに苦しんでいます。銃弾や砲弾が自宅にも撃ち込まれ、家族の死を目撃してしまったのです。国境なき医師団(MSF)のカウンセリングが、心の傷を少しずつ癒しています。

MSFは1991年にイラクで活動を開始し、産前・産後ケア、慢性疾患の治療、戦争の負傷者に対する外科治療・リハビリ、心のケアや健康教育などのプロジェクトを展開。現在はアルビル、ディヤーラ、ニネワ、キルクーク、アンバル、バグダッドの各県で活動している。

ISの支配地域だったモスルとアルビルからほど近い国内避難民キャンプ内6ヵ所では、精神科診療や心理相談、集団カウンセリング、心理カウンセリング、子どもセラピーを含む心のケアのほか、慢性疾患の治療を行っている。 

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