ご存知ですか。栄養失調や、それに伴う免疫力の低下、感染症などで亡くなる5歳未満の子どもたちは、毎年350万人から500万人もいることを。その数は5秒に1人、1日にすると約1万4000人にもなります。
紛争や貧困、自然災害で食糧が手に入らなくなったとき、はじめに影響を受けるのは子どもたちです。
国境なき医師団では効果的な栄養治療の手法を導入し、いま、治癒率は9割以上に上昇しています。
それなのに、この治療を受けられるのは、重度の栄養失調児のわずか数パーセント。
だから、もっともっと助けたいのです。
アハメドちゃん(仮名)は3歳の男の子で、母親は目が見えません。アハメドちゃんの病状は深刻で、自力ではものを食べられない状態でした。
※写真はイメージです。
アハメドちゃんは国境なき医師団の病院に入院。目の見えないお母さんの代わりに7歳の姉のマリアムちゃん(仮名)が付き添いました。
専門的な栄養治療とマリアムちゃんの介護で、アハメドちゃんはみるみるうちに回復しました。話せるようになり、歩けるようになり……そして、1ヵ月後には笑顔で退院することができたのです。
国境なき医師団では、アハメドちゃんのような栄養失調の子どもたちの治療を、毎年約25万人に行っています。
RUTFには、ビタミンやミネラルなど発育に必要な栄養素が豊富に配合され、治療に絶大な効果を発揮しています。
RUTFの導入により、治療を受けられる子どもの数は劇的に増加。治癒率も9割以上と、従来の治療に比べて大幅に向上しました。
「子どもたちの命を救うために」
RUTFは奇跡の食糧だと私は思うのです。わずか2〜4週間で、重い栄養失調の子どもたちを健康で元気な状態に回復させることができるからです。
ただ、残念なことに、この栄養治療食はすべての栄養失調の子どもたちに行き渡っているとは言えません。
効果があるとわかっていながら、これほど残念なことはありません。
一人でも多くの子どもたちにRUTFを届け、その小さな命を救うために、皆さまのご支援がぜひとも必要です。
国境なき医師団
看護師・栄養治療スペシャリスト
国境なき医師団は、1971年にフランスで設立されました。
世界各地での医療・人道援助活動が評価され、1999年には、ノーベル平和賞を受賞しています。
私たちは、紛争や貧困によって生命の危機に直面している人びとに直接医療が届けられるよう、独立・中立・公平の立場で医療・人道援助活動を行っています。
国境なき医師団の医療・人道援助活動は皆さまからの寄付に支えられています。
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