※写真はイメージです。
アハメドちゃん(仮名)は3歳の男の子で、母親は目が見えません。アハメドちゃんの病状は深刻でした。体中に浮腫(むくみ)があり、肺炎を併発しているために衰弱しきり、自力ではものを食べられない状態でした。治療しなければ命を落としていたかもしれません。
アハメドちゃんは国境なき医師団の病院に入院し、チームの人気者になりました。目の見えないお母さんの代わりに7歳の姉のマリアムちゃん(仮名)が付き添い、治療用のミルクをチューブで弟に与え、器具の洗浄もしていました。アハメドちゃんが栄養治療食を自力で食べられるようになると、マリアムちゃんは新鮮な空気を吸わせるため、弟を外に連れ出したり、他の母親たちの手伝いをしたりもしていました。
専門的な栄養治療とマリアムちゃんの介護で、アハメドちゃんが回復するまで長い時間はかかりませんでした。話せるようになり、歩けるようになり……そして、1ヵ月後には笑顔で退院することができたのです。
RUTFは奇跡の食糧だと私は思うのです。わずか2〜4週間で、重い栄養失調の子どもたちを健康で元気な状態に回復させることができるからです。
ただ、残念なことに、この栄養治療食はすべての栄養失調の子どもたちに行き渡っているとは言えません。
効果があるとわかっていながら、これほど残念なことはありません。
一人でも多くの子どもたちにRUTFを届け、その小さな命を救うために、皆さまのご支援がぜひとも必要です。
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