国境なき医師団
 

アウェイルのお母さんや子どもに寄せてくださった
温かなご支援に、心から感謝申し上げます。
 
日本の皆さま、はじめまして。私は、国境なき医師団(MSF)の南スーダン・アウェイル病院プロジェクトの責任者、マイケル・パーカーと申します。
昨年、「いまなら助けられる、小さな命。南スーダン・アウェイル病院の母子を救え!」キャンペーン(アウェイル病院支援プロジェクト)には、6万5925人の皆さまから、当初の目標を大きく上回る6億8025万3570円もの活動資金をご支援いただきました。このプロジェクトに関わるすべてのスタッフを代表し、深く御礼申し上げます。 
 
アウェイル病院プロジェクト責任者
マイケル・パーカーからのメッセージ
アウェイル病院プロジェクト責任者
動画へのリンクは、こちら
アウェイル病院プロジェクトの昨年度の活動報告をお届けします。ご寄付の詳細な使途や活動実績と共に、治療を受けて元気を取り戻したお母さんや子どもの笑顔、現地スタッフたちが明日の平和を信じ懸命に働く姿、海外派遣スタッフの頑張る様子を、日本の皆さまにお伝えできることは、大きな喜びです。
アウェイル病院プロジェクト
南スーダンは大変に貧しい国です。2011年のスーダンからの分離独立以前から、半世紀以上にわたり内戦が繰り返され、政治や経済は危機的状況にあり、医療体制はほとんど機能していません。そのため先進国であれば予防も治療も可能な病気で、いまもたくさんのお母さんや子どもが命を落としています。
活動報告の中でもお伝えしていますが、長引く内戦は、現地スタッフの人生にも大きな影響を及ぼしています。幼い頃に難民キャンプへ逃れ、苦労して看護師になったスタッフ、子どもと離れ離れになっても一人頑張るスタッフ……。母国の平和と再建を心から願い、少しでも多くのことを学ぼうとする彼らの姿からは、前向きな強い意思が伝わってきます。
母親に支えられながら看護師としてキャリアを積み、その後幼い頃からの夢をかなえて医師になったファドゥル・ラマダン医師もその一人です。彼はアウェイル病院で働きながら、外科医を目指しています。 「僕が学べば、地元の人の役にもっと立つことができるでしょう。そして将来MSFが去った後も、このアウェイル病院でより多くの患者さんを救うことができます」
現在、アウェイルでMSFは医学校から実習生を積極的に受け入れており、海外派遣スタッフが講義をすることもあります。彼らをサポートすることは、今後このアウェイルだけでなく、南スーダン全体の母子保健医療を支える大きな力になることでしょう。
日本の皆さまの寛大で温かいご支援に、最後にもう一度、深く感謝を申し上げます。そして、この南スーダン・アウェイル病院プロジェクトに、引き続き関心を寄せていただけましたら、心から嬉しく幸せに思います。
2018年9月
国境なき医師団
南スーダン・アウェイル病院プロジェクト責任者
マイケル・パーカー
 

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