国境なき医師団
 
西日本豪雨
被災地の医療空白地域で援助活動、その後は日赤に引き継ぎ
 
いつも国境なき医師団(MSF)の活動をご支援くださいまして、ありがとうございます。
国境なき医師団(MSF)は7月10~13日、西日本の豪雨被害に対応するため、現地に2つの調査チームを被災地に派遣してニーズを見極めつつ、避難者の方々への一般診療をしました。2つのチームは、それぞれ医師やロジスティシャンで構成。チームは、最も深刻な被害を受けた広島・愛媛県内の7つの自治体を視察し、3日間で行政関係者や他の医療援助団体と連携しながら被災状況と医療ニーズの把握に努めました。
広島県に赴いたチームは、呉市安浦町の仮設避難所を訪問。渥美智晶医師が同所で寝泊りしている被災者を診察しました。7月12日からは中畑地区での移動診療もスタートし、医療団体として初めて現地入りしました。その後は、現地の医療体制で対応可能と判断できたため、7月13日に安浦町での診療を日本赤十字社に引き継ぎました。
MSFの松本卓朗調査チームリーダーは、「誰もが泥をかき出す作業に懸命で、傷を負っても、治療に行くことをためらっていました。そうした被災者の方たちを診察しました。地元医師も多くが被災したため、医院の復旧で手一杯で診療まで手が回っていませんでした。そうした医療の空白時期に、役に立ててよかったです」と語ります。ただ、次のような思いも打ち明けました。「広範囲にわたる凄まじい被害を目し、とてもショックを受けました。被災者の方たちが、普段の生活を取り戻すには時間がかかると思います。被災者のご苦労を思うと、本当に胸が痛みます。被災地の復旧・復興には、今後も多くの方々の助けを必要としていることを忘れてはいけません」。
この度の大雨災害で被災された皆さまに、心よりお悔やみならびにお見舞いを申し上げます。
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