「状況は悪化しており、一部の都市では医療施設が最前線の中にあります。」 |
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MSFアフガニスタン人道問題渉外マネージャーのローラ・ブルジョリーは続けます。
「MSFのスタッフは、過酷な状況下で患者の治療を続けるとともに、日々刻々と変わる医療ニーズに対応しながら活動しています」 |
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写真の12歳の男の子は銃撃で頭に傷を負いましたが、戦闘で危険な場所を避けて遠回りし、2時間半もかけてMSFの支援する町の基幹病院・ブースト病院へやって来ました。 |
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男の子は治療後に快方に向かいましたが、家を出ることが危険なため治療が遅れ、重症に至る人が少なくありません。それにより、さらに多くの人が命の危機にさらされてしまうのです。 |
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ブースト病院のあるヘルマンド州では、8月に入って市内で激しい戦闘が行われ、医療ニーズが増えたことから、私たちは外科治療だけでなく、内科、産科の緊急案件にも対応しています。8月9日には、救急治療室のすぐ近くでロケット弾が爆発しましたが、幸いにも死傷者は出ませんでした。 |
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砲撃、迫撃砲、ロケット弾攻撃、空爆が極めて近い場所で行われていた中、MSFのスタッフは病院に留まり、患者の治療にあたってきました。いまも患者さんが増え、休息もままなりませんが、病院のすべての診療科で地域の人びとを受け入れ、一人でも多くの命を助けるために活動しています。 |