国境なき医師団
 
年末年始を安心して
過ごすことができない人に……。
国境なき医師団は
医療援助を届け続けます
いつも国境なき医師団(MSF)を、毎月の寄付でご支援くださり、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス感染症による困難が続く中でも、皆さまの温かいお気持ちに支えられ、私たちは活動を続けられています。
例年と違い、コロナ禍は年末年始の団らんの時間にも影を落としています。MSFの活動地も例外ではありません。もともと弱い立場に置かれた人びと、そして彼らを支える人びとを、MSFも力の限り支える――その例をお伝えします。
MSFの新型コロナウイルス感染症対応
最新情報はこちらから


ギリシャ
強制退去を求められている難民の人びと。さらなる健康悪化が懸念されている
アブドゥルさんの母国は、2011年に勃発した紛争がいまなお続くシリア。「私たちの家も爆撃で粉々になり、娘が亡くなり、息子2人も腕を失うなど大けがを負いました」と話します。
母国が危険な状態にある上、アブドゥルさんは糖尿病も患っていたことから、家族を連れて2018年にギリシャへ避難。翌19年には難民認定を受けましたが、「ヨーロッパが安全な避難先だというのは間違いだった」と言います。アブドゥルさん一家はいま、ギリシャ政府によって、家からの強制退去を求められているのです。「路上で暮らすのと、シリアに送還されて紛争地域に暮らすのと、どちらを選べというのでしょうか」
アブドゥルさん一家のように、いま、ギリシャで既に難民認定を受け、サポート付き宿泊施設に滞在している約1万1000人が、強制退去を要請されています。感染症が拡大し、「ステイホーム」が推奨されている時期にもかかわらず、路上での暮らしを余儀なくされているのです。
人びとはもとより、医療を受ける機会が限られ、またギリシャにたどり着くまでにもつらい経験をしてきています。MSFは首都アテネと島しょ部で、基礎医療や心のケアを提供していますが、この強制措置によって、人びとの健康状態がいっそう悪化することを懸念。今後もMSFの活動が求められています。
ホテルから退去を求められ、サモス島の難民キャンプに身を寄せるオサマさん一家。
島では難病を抱える息子の治療が行えず心配が募る
ギリシャ:オサマさんのストーリー全文を読む

 

米国
感染者はいまや1300万人※1
介護施設で働く人びとへの支援が急務
新型コロナウイルス感染症で亡くなった人のうち、35%以上が介護施設や長期療養施設の入所者やスタッフだという報告がある米国※2。高齢者や医療従事者などだけでなく、こうした施設で清掃や洗濯、食事を担当するスタッフらの感染予防対策も急務となっています。
MSFはテキサス州ヒューストンの介護施設で、スタッフへの感染予防対策トレーニングを開始。個人用防護具の正しい着脱方法から、部屋を掃除する際により効果的に感染を予防・制御するコツまで、徹底的に指導しました。
また、同時に力を入れたのはスタッフの心のケアです。施設にウイルスを持ち込まない、自宅にウイルスを持ち帰らないといった重圧に、日々さらされているからです。「私の役割はストレスマネージメントと、共に支え合う方法を伝えること」と話すのは、MSFのスタッフのペリー・マカフィー。「職場で、共によりよく働き、よりよくコミュニケーションを取ることができれば、ストレスを減らすことができます」
介護施設の職員、アデリア・パターソンさん(左)は、入所者がリラックスできるよう、ウクレレを演奏。
「彼らの心のケアもとても大事だと思うからです」
※1 世界保健機関発表 11月末時点
※2 New York Times 2020年11月27日付の記事より



人びとが安心して暮らせるように……。
皆さまのご支援が力になっています。
皆さまのご寄付でできることの一例
●例えば3000円で医療用防護マスク12枚
●例えば5000円で医療用フェイスシールド3点
●例えば10000円で医療用防護ゴーグル6点を提供できます。
※上記は寄付でできることの一例です。/※外国為替レートの変動に加え、新型コロナウイルスの感染拡大により医療用防護具や医療物資の市場価格は大きく変動しています。上記で、頂いた寄付でできることの例として表示している物資の金額(日本円)は、MSFがこれらを購入する際に支払う価格と差異が生じる場合があります。


「新型コロナウイルス感染症
危機対応募金」を
お受けしています。
今回の寄付をする
毎月の寄付でご支援くださっている皆さまに重ねてのご寄付のお願いとなり恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。
● 認定NPO法人である国境なき医師団日本への寄付は 税制優遇措置(寄付金控除)の対象となります。
●「新型コロナウイルス感染症危機対応募金」は、MSFが世界各地で行う新型コロナウイルス感染症の緊急援助活動と感染症拡大の影響に伴うその他の援助活動に割りあてられます。この活動に必要な資金を上回る寄付が寄せられた場合は、その他の緊急援助活動にあてられます。また、活動状況に応じて予算額や募金目標額の変更、資金調達状況に応じて本募金の受付を予告なく終了する場合があります。
特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
http://www.msf.or.jp/
〒162-0045 東京都新宿区馬場下町1-1 FORECAST早稲田FIRST 3階
TEL:0120-999-199 (通話料無料/平日9:00-18:00/土日祝日・年末年始休業)
お問い合わせフォームはこちら
国境なき医師団メールマガジンの登録解除、配信先メールアドレスの変更はこちら
Copyright MSF