国境なき医師団
 
感染症で失われる命を救うために
予防と治療で子どもを守る活動にご協力を
 
(左)小児科のマラリア患者病棟にやっとの思いで子どもを連れてきたお母さん。スーダン北ダルフール州にて。(右)ブニアのエボラ治療センターで高リスク区域に入るために防護服を身にまとう医療スタッフ。コンゴ民主共和国イトゥリ州にて。

いつも国境なき医師団(MSF)にご支援をくださり、誠にありがとうございます。
今回は、12月31日まで受付中「2019年感染症緊急対応」募金のご案内とともに、世界各地でMSFが行っている感染症対応についてご紹介します。
すでにご協力いただいた方には重ねてのご案内となりますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
感染症の多くは、ワクチンや、栄養、知識や清潔な環境さえあれば防ぐことができます。しかし、それらが不十分なために感染症にかかって亡くなってしまう人びとが大勢います。犠牲者の多くは抵抗力の弱い5歳未満の子どもが占めます。MSFは、治療はもちろん、感染症を広げない、繰り返さないためのサポートにも取り組んでいます。

 
5歳未満児が多くかかる、
感染症の多くは予防・治療ができます
「2019年感染症緊急対応」にご協力ください
寄付をする
※支援対象から「2019年感染症緊急対応」をお選びください
 


世界各地でMSFが対応中の感染症の例

1.エボラ出血熱
 
エボラワクチンの接種を受ける、2歳半のジュスタンちゃん。実験段階ではあるが、
有効性と安全性が確認されたワクチン接種で感染拡大を食い止める(コンゴにて)
2018年にコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)で発生したエボラ出血熱。発生から今年12月までに3300人以上が感染※1し、史上2番目の規模で猛威を振るっています。
感染力が強く、致死率が最大で90%※2と高いこの感染症に対して、MSFはエボラ治療センターを建設・運営して治療にあたっています。そのほかに、感染予防、除染、疫学的調査や啓発活動も実施・支援して感染拡大を封じ込めようとしていますが、流行はいまだ収束していません。
さらに活動を困難にするのは、現地の治安です。今年2月にはMSFの運営する2ヵ所のエボラ治療センターが襲撃されて、患者・スタッフともに一時避難せざるを得ませんでした。最近では、12月4日にもエボラ治療センターを有するビヤカトの診療所への襲撃がありました。こうした中断をはさみながらも、MSFは、感染を抑え込むために全力で取り組んでいます。


2.マラリア
 
マラリアの治療を受けて2日目になる6歳の娘を心配そうに見守る、
母のローダさん(エル・ファシールの小児科病院にて)
「10人家族のうち9人はマラリアにかかりました。私は先月治ったばかりで、今までに合計4回かかりました」
スーダンの北ダルフール州のエル・ファシールでは、感染源となる蚊の大量発生により、感染者の数は昨年の2倍にのぼります。
病院のない村からMSFのサポートする病院まで、母親のマハさんは必死に、症状の出た娘・サルマちゃんを連れてきました。その結果、サルマちゃんの体調は治療開始の翌日には回復し始めました。
2018年には全世界40万人の死因となったマラリアは、世界3大感染症の一つ※3です。主に犠牲となるのは5歳以下の子どもたち。本来であれば、蚊の対策をして、感染しても適切な治療を速やかに受けられれば助かる病気です。
マハさんは、予防する難しさを語ってくれました。「家族10人で4枚の蚊帳を使っています」「(長引いた雨期でできた)たくさんの水たまりをどうにかできれば、蚊を抑制できるかもしれません。でも、それよりも病気から守ってくれる予防薬を手に入れられれば一番良いのですが……」


マラリア、はしか、コレラ…
予防・治療で救えるはずの命。
感染拡大をくい止める活動にご協力ください。
 

「2019年感染症緊急対応」募金は、MSFフランス事務局が実施している感染症緊急対応の活動資金の一部を日本から支援するためのキャンペーンです。今年7月のプロジェクト開始から多くの方にご支援をいただいております。誠にありがとうございます。
年末を期限とする目標額6億円まで、あと1.3億円となりました。救えるはずの命を守るために、どうかご協力をお願いいたします。



あなたの寄付でできること
●5,000円で・・・抗マラリア治療薬 x 12人分
年間40万人が亡くなるマラリアに、効果が高く副作用の少ないACT療法を実施できます
●10,000円で・・・髄膜炎ワクチン x 280人分
数時間で死に至ることもある、脳と脊髄を包む薄い膜の感染症。MSFは集団予防接種を実施
●20,000円で・・・はしかワクチン x 560人分
2018年には約35万人が感染した、はしか。費用対効果の高いワクチンで予防ができます


 
予防・治療で救えるはずの命。
「2019年感染症緊急対応」にご協力ください
寄付をする
※支援対象から「2019年感染症緊急対応」をお選びください
 
●「2019年感染症緊急対応」は、目標の約6億円(460万ユーロ)のご支援を日本の皆さまにお願いするものです(1ユーロ、130.4円で換算)。
●「2019年感染症緊急対応」にご寄付いただいた皆さまには、活動報告を来年お送りする予定です。
●ご寄付は2019年12月31日までお受けいたします。2020年1月1日以降にお受けしたご寄付は、世界各地で展開しているさまざまなMSFの医療援助活動に充てられます。
●目標額に達した時点で、「2019年感染症緊急対応」への寄付の受付を終了させていただきます。
●本文中の情報の出典:※1~3 世界保健機関ウェブサイト(英語版)より

特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
http://www.msf.or.jp/
〒162-0045 東京都新宿区馬場下町1-1 FORECAST早稲田FIRST 3階
TEL:0120-999-199 (通話料無料/平日9:00-18:00/土日祝日・年末年始*休業)
*2019年12月28日~2020年1月5日まで休業
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