国境なき医師団
 
今も危機の中にある人びとのために
「ロヒンギャ難民緊急援助」にご協力をお願いします
 
今も危機の中にある人びとのために
バングラデシュの難民キャンプで。100歳になる祖母を背負い、
8日間歩いて逃げてきたと話した家族。


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いつも国境なき医師団(MSF)にご支援をお寄せくださいまして、誠にありがとうございます。皆さまのご支援こそが、私たちの活動の大きな力です。
12月14日にMSFが発表した独自調査※の結果からは、ミャンマー西部ラカイン州でロヒンギャの人びとが直面してきた暴力被害の甚大さが明らかになりました。8月25日からの1ヵ月間で少なくとも9000人が死亡、そのうち6700人以上が殺害されたと見られます。暴力による死者のうち少なくとも730人は5歳未満の子ども。死因の内訳は、銃撃、焼き討ち、殴打、地雷……凄惨な暴力の状況が見えてきます。
(※ロヒンギャの死亡率に関するMSF調査について、詳しくはこちらから。)
 
迫害から逃れ、バングラデシュにたどりつく人びとの波は続き、その数は約65万人にまで及んでいます。MSFは、難民キャンプで彼らの命を守る活動の拡大に、現在も全力で取り組んでおり、14万人以上に医療を提供しました。現地で活動したスタッフは、現地で見聞きした人びとの状況を「想像を絶するものだった」と話しています。その思いを、どうぞ聞いてください。
 

日本人スタッフが見た、難民キャンプの現状
「たどり着いて号泣する母親たち…」
上野 麻実(助産師)


診療所に運ばれてきた重度のやけどの子どもは、焼けただれた腕と胴体が癒着してしまっていました。村に兵士がやってきて、家に押し込められ、火をつけられたとのこと。両親は焼死し、この子が一人だけ助かったそうです。将来を思うと胸が痛みました。治療だけでなく腕を動かせるようにするためにも、これから何度も手術が必要になるでしょう。


母親が1人で何人もの子どもを連れている姿も目立ちました。多くの男性が殺害されたためです。キャンプに到着した途端に号泣した人もいました。女手一つで子どもの面倒をみながら食糧配給などのクーポンを確保することは難しいのでしょう。母親たちはみんなガリガリにやせていました。


多くの患者さんが狭い待合スペースに詰めかけているのに、誰もほとんど口を開かず、静まり返っていました。。待ち時間は長く、とても蒸し暑い環境でしたが、じっと待ち続けていたことが印象的でした。
 
 
「見てきた自分が伝えなければ」
倉之段 千恵(看護師)


たまたま隣り合わせた男性から生後4ヵ月の赤ちゃんを預かった家族がいました。赤ちゃんは高熱が出ていましたが、母親は出産後に亡くなっており、男性の行方はわからないままです。「置き去りにされた子」として、どこかに引き取ってもらうこともできたはず。でもこの家族は「誰かが面倒をみなくてはならないのなら、自分たちが面倒をみても同じ」と言って世話をしていました。


ロヒンギャの慣習なのでしょうか、ほかにも同じような話を聞きました。自分たちの生活もままならないなか、他人のことを自分のことのように考えられる、心の持ち方が印象的でした。


日本に帰国後、現地の状況とあまりに違いすぎて戸惑いました。自分が実際にそこにいたはずなのに、ロヒンギャの人びとの生活が「遠いもの」に感じるような……。日本人が、バングラデシュで避難生活を送る「ロヒンギャ」という人びとのことを自分のことのように考えるのは難しいかもしれません。だからこそ、実際に見てきた自分が伝えなければ、と思っています。
 
暴力によって避難を余儀なくされ、現在も危機的な状況にあるロヒンギャ難民のため、ひきつづき活動の拡大に取り組みます。まだまだ皆さんのご協力が必要です。何卒よろしくお願い申し上げます。
私たちと一緒に、命を救う力になってください



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