海外派遣スタッフの声

銃社会のイエメンで外科医として働く:池田 篤志

ポジション
外科医
派遣国
イエメン
活動地域
アルカイダ
派遣期間
2017年1月~2017年2月

国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?

前回、エチオピアへの派遣はある程度情勢の落ち着いた地域でのプロジェクトであったため、今回はさらに外科医らしいプロジェクトに参加したいと感じていました。イエメンのプロジェクトに参加してみたいと思っていたところ、事務局からちょうどイエメンでの活動をオファーされ、参加が決まりました。今回の派遣は、出発の3ヵ月ほど前から考えました。

派遣までの間、どのように過ごしましたか?どのような準備をしましたか?

紛争地であり、骨折など整形外科的診療が多いと思われましたので、そういった領域を中心に本で学習したり、手術・処置ビデオを見たりして勉強しました。

あとは英語の学習として、常に英語ニュースを聞くように心がけていました。

過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか?どのような経験が役に立ちましたか?

前回の派遣では産科領域の診療がメインでした。今回、イエメンにおいても帝王切開などの産科診療が少なからずありましたので、自信をもって診療を行うことができました。

今回参加した海外派遣はどのようなプロジェクトですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

筆者が活動した病院の救急外来の入口 筆者が活動した病院の救急外来の入口

外科を中心とした約50床の病院で、外科医として勤務しました。外国人派遣スタッフは私を含めて7~8人いました。現地の外科医、現地の整形外科医、派遣の整形外科医、私(派遣の外科医)の4人体制でした。

外傷は銃創・交通事故がほとんどで、ほかに虫垂炎や熱傷・帝王切開などがありました。

派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか?また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

手術に臨む筆者(左) 手術に臨む筆者(左)

病棟回診組と手術組にわかれ、回診組は1~2時間程度ので回診を終えて手術に入りました。また、救急外来より呼ばれることもあり、外傷処置や手術の適応決定などを行いました。

勤務外はスタッフ間で今までの派遣経験などを話したり、映画を見たりしていました。

現地での住居環境について教えてください。

基本的に個室が与えられます。シャワーは共同の時もありました。食事・洗濯は現地スタッフがしてくれるため、快適です。

活動中、印象に残っていることを教えてください。

イエメンは銃社会ですが、大人だけではなく子どもまでも銃撃の被害に多くあっていることを知り、戦争の悲惨さを間近で感じました。

今後の展望は?

MSFのプロジェクトはフランス語圏での活動も多いため、フランス語の勉強をしたいと思います。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

海外派遣では、日本とまったく異なる環境で診療を行うことになるため、さまざまな困難が伴います。

しかし、それを乗り越えることで、人間的成長が大きく見られると思います。派遣されるまでは不安なことも多いと思いますが、ぜひ挑戦してみてください。

MSF派遣履歴

派遣期間
2016年1月4日~2016年3月14日
派遣国
エチオピア
活動地域
リベン
ポジション
外科医

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