海外派遣スタッフの声

日々の治療がやりがいのある経験に: 中川崇

ポジション
形成外科医
派遣国
ヨルダン
活動地域
アンマン
派遣期間
2007年5月~2007年6月

なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?

手術によって人に貢献したいからです。

今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

いくつかの大学病院や地域の中核病院などで、形成外科医として手術をしてきました。特殊な手術を多く行ってきたことが、戦争、テロ被害者などの外傷患者の治療に非常に役立ちました。

今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

イラクの紛争や暴力の被害者の外科治療プログラムです。イラクの患者を隣国のヨルダンに搬送して治療を行っていました。その性質上緊急患者の治療は行えず、イラク国内で初期治療を受けたが、さまざまな機能障害が放置されている患者が対象でした。外科医療の中でも大変特殊な技術を要求される局面が多く、毎日治療法を「考えつく」のに大変でしたが、やりがいのある経験でもありました。

週末や休暇はどのように過ごしましたか?

現地スタッフの家に招待してもらったり、他のスタッフと食事やプールに行ったり、一人で車を借りてドライブしたり、ダイビングに行ったりしてすごしました。

現地での住居環境についておしえてください。

清潔できれいなアパートメントの一部屋に住んでいました。残念ながらインターネットは使えませんでしたが、部屋はかなり広く、キッチンやリビングもあり、ハウスキーパーが食事や掃除、洗濯を全てやってくれたので、日本に住んでいるより快適でした。

良かったこと・辛かったこと

辛かったこと:

英語のスキルが不足していたために会話に参加出来ないことがあったこと。また、特殊な手術、治療を行うことが多かったため、それにあわせて他のスタッフに動いてもらう必要がありましたが、それを徹底するのが難しかったこと。非常に難しい症例でも、一人で判断しなければならなかったこと。

良かったこと:

素晴らしいスタッフと一緒に仕事ができたこと。全く文化、言葉の異なる人たちと交流出来たこと。何より、患者さんに自分の技術で貢献出来て、なおかつ感謝までしてもらったこと。

派遣期間を終えて帰国後は?

朝成田についてその足で外来の仕事に向かいました。最初の週末には温泉。翌週、MSF日本の事務所で一般・メディア向けの報告会を行いました。現在は派遣に参加していた間の国内の仕事でのトラブルの対応に追われています。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

何事も適当にあきらめず、ゼロではない可能性を一つ一つ追及していってください。
道が結構な確率で開けます。