海外派遣スタッフの声

異国の仲間と苦楽をともに: 西野るり子

ポジション
産婦人科医
派遣国
ソマリア
活動地域
ジョハール
派遣期間
2006年12月~2007年3月

なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?

医師になった時から、医療国際援助の仕事をやりたいとずっと思っていたからです。

今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

大学病院の研修終了後、市中病院で産婦人科医の仕事を20年近くしていました。 手術や診療といった技術的なことだけではなく、チームで働くことの大切さ、患者さんや家族の気持ちを思いやるといった、日本の実践で得た経験もとても大切だと思いました。

今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

発展途上国では、産婦人科は重要な役割を担っています。妊産婦・周産期死亡率がとても高いからです。
今回の海外派遣では産科病院の設立に参加しました。カルテやプロトコール作り、病院設備、運営方法の決定などが主な業務でした。日本だといわば個人で病院開業するときに必要なことをしました。
最後に実際に開院した病院で手術や分娩ができたので、良かったです。

週末や休暇はどのように過ごしましたか?

集団生活が基本なので、平日はストレスもたまります。週末はのんびり自分のペースで、昼寝したり、読書したりメール出来るので良かったです。たまに皆にパーティするのも楽しかったです。

現地での住居環境についておしえてください。

大学寄宿舎や社員寮で暮らすようなものです。個室をもらえるので、最低限のプライバシーは確保できますが、24時間他人と一緒の生活になります。今回は条件が良く、インターネット・メール・携帯電話など使えました。

しかし基本的に電気水道冷暖房電話などのアメニティは、あればラッキーと思ったほうがいいです。お風呂は水シャワーですが、熱帯では結構気持ちがいいです。

食事洗濯の心配は要りませんが、食べ物の好き嫌いのある人またはアレルギーのある人には辛いかも・・・しかし新鮮で安全な食べ物が食べられます。

良かったこと・辛かったこと

良かったこと;

  • 異国人の仲間と苦楽をともにして喜んだり悩んだり出来ること。
  • 本当に困っている異国の患者さんの治療をして、心からありがとうといってもらえること。

辛いこと;

  • 暑いこと!
  • 言葉がうまく伝わらないこと。
  • 気の合わない人とでも、仕事を一緒にしなきゃならないこと。

でも前向きに取り組めば結局最後は"同志"という感じの仲間になれます。

派遣期間を終えて帰国後は?

私の歳で日本でも同じように第一線で忙しく働くのは大変です。私は公衆衛生や保健管理が大切な事をMSFで実感したため検診医として働いていますが、これはMSFの経験も役に立つし、MSFでも検診医の知識が役に立つこともあるので気に入っています。
休みを取ってMSFに参加するのも条件により可能です。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

まず経験してみてください。今まで日本で当たり前と思っていたことが、発展途上国はもちろん先進国のアメリカやヨーロッパでも違うことにびっくりすると思います。

世界は広くて、医師や看護婦を切実に必要としている人がたくさんいることに私は感動しました!

とにかく誠意を持ってやれば確実に手ごたえがあります。

MSF派遣履歴

派遣期間
2003年3月~2003年8月
派遣国・プログラム地域
スリランカ・PTK(産婦人科病院)
ポジション
産婦人科医(手術・合併症妊娠管理)
派遣期間
2004年12月~2005年4月
派遣国・プログラム地域
スーダン・西ダルフール州 難民キャンプ診療所
ポジション
産婦人科医(外来・性的暴力対応)

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