海外派遣スタッフの声

南スーダンの小児科病棟で看護技術を指導: 吉田照美

ポジション
正看護師
派遣国
南スーダン
活動地域
ヤンビオ
派遣期間
2012年6月~2013年1月

なぜ国境なき医師団(MSF)の海外派遣に参加したのですか?

青年海外協力隊での経験があり、任期終了以降、他の団体で国際協力のできる機会を探していました。国際協力活動後の日本での経験を生かし、行動を起こすなら今かもしれないという直観にも裏付けされました。

以前からMSFの活動や憲章に強く共感するものがあったことから、ウエブサイトを拝見したり、説明会に参加したりするうちに、自分にも遂行可能なミッションがあればぜひ参加したいと考えました。

今までどのような仕事をしていたのですか?どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

病院で内科病棟(感染症や血液疾患)を中心に勤務し、その後は訪問看護をしていました。また、介護支援専門員も兼務していました。複数の病棟での看護業務の他に、リーダーを経験したり、新人・学生教育に関わったりもしました。

また、地域看護に携わった経験が、MSFで多様な看護業務をこなし、幅広く視野を持ち、チームワークを維持する上で、大きく役立ったのではないかと思います。

今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?どのような業務をしていたのですか?

オフィスに併設された宿舎

ヤンビオ州の病院の小児科病棟で、看護師長(ナースマネージャー)のポジションを務めました。

小児科病棟には外国人スタッフのスーパーバイザーがいて、彼と協力しながら病棟のマネジメントをしました。看護師・看護助手をあわせて総勢31人と、かなりの大所帯でした。看護技術指導、トレーニングの企画と実施、ミーティングの開催、スタッフのマネジメント、勤務表の作成と調整、薬剤や医療機器の管理などの業務を行っていました。

週末や休暇はどのように過ごしましたか?

週末は、マーケットへ出かけて買い物をしたり、ホテルのレストランで食事をしたりして、チームでのんびりと過ごしたりしました。宿舎のキッチンで、皆で料理をしたこともあります。送別会やクリスマスパーティなどの宴会も、楽しい思い出になっています。

休暇では、エチオピアの湖畔のリゾートを訪れ、「何もしない」ことを実行できました。アジスアベバ市内では、普段口にできない料理やスチームバスなどを体験し、とてもよい気分転換になりました。

現地での住居環境についておしえてください。

オフィスに併設された宿舎に15人程度で生活していました。基本的に、外国人スタッフ一人ずつにトゥクル(小さい部屋)が与えられ、プライバシーは完全に保たれていました。トイレ・シャワーは共同でしたが、ホットシャワーが設備されていたのは本当にありがたかったです。わたし個人的にはとても恵まれた環境で生活できたと思っています。

良かったこと・辛かったこと

良かったことは、数えきれないほどです。現地スタッフがわたしの提案や意見に賛同し、協力してくれたことはとても嬉しく、やりがいを感じました。また、小さな子供たちである患者が回復して、家族とともに笑顔で退院していく時も、とても嬉しく感じていました。

また、夕方、クタクタになって宿舎に戻っても、他のスタッフが冗談を言って笑わせてくれたりして気遣ってくれたりしたことなど、チームワークが良かったことも大変ありがたかく感じていました。

業務量が多いため、夜間や休日でも仕事をしたことがありました。また、現地スタッフからの連絡に連続して対応しなくてはならない時や、食べ物が口に合わないと感じた時などは、気力・体力ともに疲労を感じました。そうしたことも、チーム内で協力したり、相談し合ったりすることでかなり救われました。

辛かったことも数えきれないほどありますが、助けてもらったことも同じようにあります。「辛さはコミュニケーション不足から生じることがある」と学習できたように思います。

派遣期間を終えて帰国後は?

温泉旅行をしたり、友達と会ったり、家族とのんびりしたりして過ごしています。次の派遣を希望しているので、そのための準備も始めようとしているところです。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

未来へ向けて前進しようとする、人が創造するエネルギーと意欲は素晴らしく、何にも代えがたい尊いものだと思います。世界のどこかの国で、その一部となって働けることは、同じように尊い経験です。ぜひチャレンジを!

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