海外派遣スタッフの声

日本発のロジスティシャンが増えてほしい!:落合 厚彦

ポジション
ロジスティシャン
派遣国
ナイジェリア
活動地域
ボルノ州
派遣期間
2016年6月~2016年9月

国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?

Dikwaの避難民キャンプ Dikwaの避難民キャンプ

前回のイエメンでの活動(1年間)を終えて数週間の休暇を取っている時、日本事務局よりナイジェリアでの活動への短期派遣を打診されました。活動地域のボルノ州は治安の問題もあり、スタッフの確保に苦労しているようでしたので、迷う事なく承諾しました。

派遣までの間、どのように過ごしましたか?どのような準備をしましたか?

事務局に現地の情報を集めてもらったり、インターネットでニュースや関連サイトを調べたりと、情報収集に努めました。

過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか?どのような経験が役に立ちましたか?

今回のポジションは、外国人派遣スタッフと現地スタッフがいるロジスティック・チームを統括するポジションでした。これまで十数回ミッションに行き、現場担当やコーディネーション・チームのメンバーとしての経験もあったので、そうしたことすべてが役に立ちました。また、外国人派遣スタッフの中には、以前一緒に働いた者も多く、信頼関係を構築しやすかったですね。

今回参加した海外派遣はどのようなプロジェクトですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

Dikwaという避難民のいる町で栄養状態の調査と栄養補助食品の配布を行った時の模様 Dikwaという避難民のいる町で栄養状態の調査と
栄養補助食品の配布を行った時の模様

過激派組織(ボコ・ハラム)の影響による国内避難民をサポートするプロジェクトで、かなり状況が流動的だったため、3ヵ月でプロジェクト自体にも多くの変化がありました。

私が派遣される以前は、州都マイドゥグリでの基幹病院・診療所のサポート(栄養改善、産科、外科)、国内避難民キャンプでの援助活動(水・衛生管理)などが主体でした。私の赴任直前に、州内の他の町へもアクセスできることになり、それらの町にいる避難民の援助ニーズが課題となりました。また、栄養失調児の数が急増したため、病院の拡充が急務となりました。

プロジェクトのニーズが増したため、スタッフ数も急増。指揮系統が変わったり、当初14人ほどだった外国人派遣スタッフが30人以上になったりと、目が回る忙しさと変化でした。

活動地域を広げるために予備調査に出向くなど、新しいプロジェクトのオープニングに関わり勉強にもなりました。安全管理、物資調達、車両管理など、改めてロジスティックの面白さと難しさを教えられた活動でした。

現地採用のスタッフ数が当初から全く足りておらず、技術レベルも低かったため、スタッフの採用とトレーニングには苦労しました。

派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか?また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

大体起床は午前6時半。それから、シャワーを浴び、朝食を取って、車でオフィスに行くのが7時45分頃(オフィスまでは近い距離でしたが、徒歩禁止のためすべて車移動でした)。1日のスケジュール確認、ミーティングをして、その後、病院・診療所に行くことが多かったです。

派遣当初は、2つの病院と2つの診療所で活動をしていましたが、その後、1つの診療所を閉じました。代わって、2つの病院での活動を拡充する必要があったので、病床を増やすことや、電気や水の手配、またそうしたことのフォローアップなどを行いました。

午後7時までには宿舎に戻る決まりになっていたので、遅くまでオフィスにいることは基本的になかったです。その代わり、ついつい宿舎でも仕事をしてしまっていましたね。

今回は3ヵ月という短期だったことや、緊急援助で刻一刻と状況が変わっていたことがあり、業務量も多かったので、休みは取らなかったです(本来なら、週に1回の休みがあります。また、6週間に1回、週末に首都に行くことができる"リフレッシュ休暇"があります)。

現地での住居環境について教えてください。

割と大きめの住宅を借り上げて、22人のスタッフが住めるように改造してありました。一人ひとりに個室が与えられていました。トイレ、シャワールームは共同です。

電気・水道は24時間使えました。インターネットもほぼいつも使えたので、まあ快適だったと言えるのではと思います。

食事は、昼と夜は現地のコックさんが作ってくれていましたので、楽でしたね。

活動中、印象に残っていることを教えてください。

雨期に水たまりができてしまったテント病院 雨期に水たまりができてしまったテント病院

着任当初、スタッフの数・質ともにまったく足りていなかったにもかかわらずプロジェクトを大きくする必要がうまれてしまったことから、さらに人材不足になり、サービスの質の低下を招いてしまいました。特に必要な資機材の調達が遅れて現場に迷惑をかけてしまったことが申し訳なかったですね。

雨期にはいたるところに水たまりが出来てしまって病院へのアクセスが阻害されたり、衛生状態が悪くなったり、いろいろと反省することがあります。それをすべて書いているとあと数十ページは行きそうなので、この辺にしておきます。

今後の展望は?

次の活動参加を希望しています。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

日本発のロジスティシャンがあまり増えていないので、もっとみなさんに入ってきて欲しいですね。

ロジスティックというのは、その領域が広く、物資調達、車両管理、水・衛生、電気、IT、安全管理など多岐に渡ります。ただ、技術よりも大事なのは、「熱意」、「新しいことを学び、チャレンジする好奇心」と「チームワークの精神」です。

バランス感覚に優れた日本人には向いている職種ではないでしょうか?今は専門性がなくても、そうしたものは活動を通じて学べます。ぜひ、一緒に働きましょう。

MSF派遣履歴

派遣期間
2015年4月~2016年4月
派遣国
イエメン
プログラム地域
サヌア
ポジション
ロジスティック・コーディネーター
派遣期間
2014年12月~2015年3月
派遣国
ギニア
プログラム地域
カンカン
ポジション
ロジスティック・マネジャー
派遣期間
2014年5月~2014年11月
派遣国
パプアニューギニア
プログラム地域
湾岸州ケレマ
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2013年4月~2014年1月
派遣国
コンゴ民主共和国
プログラム地域
シャブンダ
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2012年6月~2012年12月
派遣国
中央アフリカ共和国
プログラム地域
カルノー
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2012年1月~2012年4月
派遣国
フランス
プログラム地域
ボルドー
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2011年6月~2011年6月
派遣国
日本
プログラム地域
東北
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2010年10月~2011年4月
派遣国
スーダン
プログラム地域
西エクアトリア州
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2010年8月~2010年9月
派遣国
パキスタン
プログラム地域
ハング―
ポジション
水・衛生マネジャー
派遣期間
2010年4月~2010年6月
派遣国
マラウイ
プログラム地域
ブランタイヤ
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2009年8月~2010年3月
派遣国
ジンバブエ
プログラム地域
ハラレ
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2009年3月~2009年4月、2009年3月~2009年5月
派遣国
ナイジェリア
プログラム地域
カドゥーナ州、ザムファラ州
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2008年7月~2009年2月
派遣国
マラウイ
プログラム地域
チラズル
ポジション
ロジスティシャン

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