海外派遣スタッフの声

南スーダンの独立に備えた医療援助: 小野不二雄

ポジション
ロジスティシャン
派遣国
南スーダン
活動地域
ラジャ
派遣期間
2011年7月~2012年1月

なぜ国境なき医師団(MSF)の海外派遣に参加したのですか?

以前働いていた企業で、海外の自然災害への募金がありました。それに募金したことから、それ以降、いろいろなメディアを通じた募金活動に目がいくようになり、MSFへ寄付しました。その後、送られてくる資料やレポートを読み、より多く詳細な状況を知ることができました。現地では何をしていて、参加して何ができるのかを考えるようになりました。

また、あるビジネス誌で、ビジネスの世界で成功していた人が、そのポジションからボランティアの世界へ転向する実際の話が特集されており、そのストーリーも私に動機づけをしてくれました。直接のビジネス以外に私の目を向かせてくました。

今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

MSFに参加するまでは、3つのIT企業で、エンジニア、コンサルタント、営業として働いていました。その中で得たITについての知識、経験を直接的に活かすことができました。それに加えて、企業での人事、労務管理の経験も現地スタッフの管理に役立ちました。

今回参加したMSFの援助プログラムの目的と背景は? その中で、具体的にどのような業務をしていたのですか?

活動地のオフィス

今回のプログラムは南スーダンが独立するにあたり、紛争、暴動などが想定されていました。大勢の負傷者へ対応できる医療援助を準備しつつ、現地の病院の小児科、産婦人科、手術棟、外来診療で、栄養失調、マラリア、出産などのケアを実施していました。

その中で、私はロジスティシャンとして、物資調達、発電機など電気系統や施設の設備保全、通信設備、機器管理、車両整備などを行っていました。

週末や休暇はどのように過ごしましたか?

小児科や産婦人科の入院施設や手術棟の支援などを行っていたので、24時間必要に応じて、対応していました。したがって、週末といっても完全に休みということはありませんでした。その中でも週末にはチームで料理を作ったり、ビデオを見たりしていました。他の娯楽はありませんでした。

短期休暇は首都へ行き、普段食べられないものなどを食べ、2日間ほどリラックスした時間を過ごしていました。また、長期休暇ではエチオピアへ行き、街中の散策などでゆっくりした時間を過ごしていました。その長期休暇も、安全上の問題で当初の目的地へ行けないことが出発当日にわかり、行き先を急きょ、何も知らないエチオピアに変更したので、ハプニングから始まった休暇となりました。

現地での住居環境についておしえてください。

12の部屋と食堂を備えた住居

私たちが住んでいたところは、敷地内に広い倉庫があるほどの非常に広い場所でした。その中に12の部屋と食堂などを備えた住居がありました。1人で大きな部屋を使える快適なところでした。

多くのミッション同様、電気、水道はないので、発電機とポンプを使っていました。トイレやシャワルームなどもありましたが、より快適にするために、タイル張りにするなど回りはとくに改善を続けていました。

良かったこと・辛かったこと、活動をしてみて印象に残ったことを教えてください。

いろいろなものが不足していて、また食料などの種類も限られていました。同じ料理を毎日食べていて、違うものが食べたいと常に思っていました。

そのような中で、クリスマス・新年の前に、庭にブロックでオーブンを作り、メンバーで自家製ピザを焼いて楽しみました。普段と違うものをみんなで作り、多少のお酒とともにおいしいピザを堪能しました。とても幸せなひと時でした。

派遣期間を終えて帰国後は?

帰国後は、友人と海外へ旅行を計画しています。その後、1~2ヵ月は日本で家族と過ごしたいと思っています。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

現場ではいろいろなことが起き、そのたびに判断が求められます。自分の考えを持ち、それを周りに説明することが重要です。

現場での活動を楽しんでください。ときには活動や人間関係でつらいこともありますが、知らないことや、他の人の違う意見も楽しめればいいと思います。そして疲れたら、時どき1人で過ごす時間も必要です。

MSF派遣履歴

派遣期間
2011年3月~2011年6月
派遣国
日本
プログラム地域
岩手、宮城
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2010年2月~2010年11月
派遣国
インド
プログラム地域
ビラウル
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2009年10月~2009年11月
派遣国
インドネシア
プログラム地域
パリアマン
ポジション
ロジスティシャン
派遣期間
2009年8月~2009年10月
派遣国
ケニア
プログラム地域
ブシア
ポジション
ロジスティシャン(物資調達、施設・機材・車両管理など幅広い業務を担当)、アドミニストレーター(財務・人事管理責任者)

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