海外派遣スタッフの声

活動成果を実感して大きなモチベーションに:熊澤 ゆり

ポジション
財務コーディネーター
派遣国
中央アフリカ共和国
活動地域
バンギ
派遣期間
2015年11月~2016年8月

国境なき医師団(MSF)の海外派遣に再び参加しようと思ったのはなぜですか?また、今回の派遣を考えたタイミングはいつですか?

前回のイエメンでの活動を終え、心身とも落ち着いたころ今回のお話をいただきました。

派遣までの間、どのように過ごしましたか? どのような準備をしましたか?

前回の活動から帰国後、今回の出発まで4ヵ月ほどでしたが、体調の管理や語学力の向上などを主にしていました。

過去の派遣経験は、今回の活動にどのように活かせましたか? どのような経験が役に立ちましたか?

過去に同じ、財務コーディネーターのポジションでの経験があり、仕事のやり方はほぼ同じでしたのでその点は楽でした。また過去に現場でのプロジェクトに参加した経験が、今回首都バンギでのコーディネーション・チームからプロジェクトをサポートするのに役に立ちました。

今回参加した海外派遣はどのようなプロジェクトですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

MSFプロジェクトの事務所(右側) MSFプロジェクトの事務所(右側)

首都で財務コーディネーターとしてすべてのプロジェクトの財務管理をしていました。首都は、その国における全体の活動や運営の統括、各プロジェクトへの支援、ヨーロッパの運営本部との連絡調整といった機能を持っていますが、私の主な仕事は以下の通りでした。

  • 予算の見直しを含む管理や消化状況の把握
  • 事務所や宿舎の賃貸など契約書の管理及び見直し
  • 首都でのスタッフの給与支払いを含む各種支払いの実行管理
  • 経理の状況のチェック
  • 財務安全規則の定期・随時の見直し及びその実行の確認
  • 本部の財務担当者との連絡調整
  • 地方の現場にいるプロジェクトのアドミニストレーターとの連絡調整及び支援

首都のコーディネーション・チームは時期によって変化がありましたが、海外派遣スタッフで15人前後、現地スタッフも50人近くいました。私のいた財務経理部門では海外派遣スタッフが私含め2人、現地スタッフが2人でしたが、業務が増えるなどの事情から現地スタッフを1人増やし、臨時に海外派遣スタッフに応援に来てもらっていた時期もありました。

派遣先ではどんな勤務スケジュールでしたか? また、勤務外の時間はどのように過ごしましたか?

勤務時間は朝7時半から夕方4時半まででしたので、朝7時に宿舎を出て夕方5時過ぎに戻る生活でした。私は仕事上、銀行などに出かける以外はほとんど事務所内で仕事をしていました。お昼は事務所の敷地内の食堂で同僚たちと専任の料理人が作ってくれる昼食を食べていました。

仕事後は帰りにスーパーに買い物に出かけたり、時には外食に出かけたりすることもありましたが、忙しい時には宿舎で仕事をしていました。宿舎では夜映画を皆で見たり、集まってヨガやスポーツをやったりする人たちもいました。

現地での住居環境についておしえてください。

スタッフ用宿舎がいくつかありましたが、そのうちで一番大きく、地方のプロジェクトや出張者のためのゲストハウスを兼ねた家にいました。バス・トイレは共有で、バンギに常駐しているスタッフは個室をもらっていました。キッチンと食堂、テレビやソファー類の置いてあるスペースが皆の集まる場所でした。同じ敷地内にほかの宿舎が1棟、そして倉庫や車両整備のための施設がありました。

活動規模が大きかったので、出張者やプロジェクト・スタッフなどの移動が絶えずあり、いつも家にいるメンバーが変わるので、宿舎内部の環境もそれに伴って常に変化していました。一時滞在含め最大14~15人いたと思います。

活動中、印象に残っていることを教えてください。

予防接種チームが渡っていった川 予防接種チームが渡っていった川

今回、首都で直接現場の仕事ではなかったのですが、プロジェクトの1つで予防接種チームが1泊2日で村々へのキャンペーン及び接種活動へ出かけるときに訪問することができました。私は同行したわけではないですが、車3台とバイクに分乗したチームが事務所近くの船着場からフェリーで川を渡って出発していくのを見送りました。

フェリーはエンジンが故障していて動かないのですが、幸い川は浅く村の人たちが人力で押して、トヨタ製四駆車のランドクルーザーとバイクの乗ったフェリーを動かしてくれました。もちろん簡単に行くことではなく、うまく全員が対岸に渡れた時は私たちも歓声を上げていました。

翌日の夕方、チームが全員無事で約3000人の子どもたちの予防接種を終えて帰って来た時は、ホッとすると同時に、皆がこのキャンペーンのために一生懸命に準備をしていたのを垣間見ていただけに嬉しく、誇りに思いました。

財務の仕事を首都でやっていると実際の活動から距離があるのですが、このような活動そのもの、そして成果を垣間見ることで自分もより良い形でプロジェクトを支援しようという意欲につながるのだと改めて実感しました。

今後の展望は?

体調管理と語学を磨くこと、そして自分の個人的な環境を整えます。

今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

現場では理想と現実の差、そして環境など難しい状況に適応し、自分の方向を見失わない心身のタフさ、柔軟さが必要とされます。また自分が安心して活動に専念するためにも、自分の家族等自分を取り巻く環境が安定している必要もあります。

現場の仕事は派遣の期間、内容などいろいろな形で参加が可能です。その時々の自分の状況に合わせ、無理なく参加できる選択をしていくことが必要だと思います。

MSF派遣履歴

派遣期間
2014年3月~2015年6月
派遣国
イエメン
活動地域
サヌア/アンマン/ジブチ
ポジション
財務コーディネーター
派遣期間
2013年11月~2013年12月
派遣国
フィリピン
活動地域
レイテ島ブラウエン
ポジション
アドミニストレーター
派遣期間
2012年12月~2013年6月
派遣国
エチオピア
活動地域
アロレッサ
ポジション
アドミニストレーター
派遣期間
2012年5月~2012年7月
派遣国
南スーダン
活動地域
ワオ/ラジャ
ポジション
アドミニストレーター
派遣期間
2011年1月~2011年9月
派遣国
ケニア
活動地域
イジャラ県
ポジション
アドミニストレーター
派遣期間
2009年10月~2010年10月
派遣国
イエメン
活動地域
サヌア
ポジション
アドミニストレーター

この職種の募集要項を見る