世界各地の事務局で働く

日本事務局のみならず、国境なき医師団の世界各地の事務局で働く上で、海外派遣の経験は大いに役立ちます。事務局の業務は、海外派遣スタッフのリクルートから派遣までに関わる業務、広報、ファンドレイジング(資金調達)等、様々な職種があります。また、オペレーション・センター(フランス、ベルギー、オランダ、スイス、スペインの5ヵ国)では現地プログラムの政策決定をする部署があります。事務局で数年勤務した後、再び現場に戻るスタッフもいます。

1993年3月 その他の活動:国内の大学で、舞台装置について学ぶ 1993年4月 その他の活動:国内一般企業の販売促進課に勤務 1995年1月〜2000年2月 その他の活動:退職後、店舗用装飾の製作・設置、アンティーク家具の修理、グラフィックデザイナーのアシスタントなどを勤める 2000年3月〜2004年2月 その他の活動:国内一般企業にグラフィックデザイナーとして勤務。デザイン室立ち上げに関わる。アシスタントデザイナーのボーナス査定ほか、マネジメント業務も経験 2004年3月 MSFとの関わり:「応募」 MSF海外派遣スタッフへ応募 登録には至らず その他の活動:生計を立てるため短期契約のアルバイト 将来国際協力の現場でMSFのロジスティシャンのような業務に就くために役立つ経験が積める職探しをしつつ英語の勉強 2004年12月 その他の活動:欧米の企業から商品を輸入し、国内企業やエンドユーザーに販売している会社でアルバイト 店頭での販売業務、クレーム処理、集荷や配達、海外企業への発注や製品に関する問い合わせ、商品の受け取り、在庫管理、棚卸し、製品取り扱い説明書の翻訳などを担当 また、新規スタッフへの指導やスーパーバイズも任される 2005年5月 その他の活動:上記の仕事を続けつつ、地雷問題を扱う日本のNGOのイベント及びオフィスボランティアを始める 2005年12月〜 MSFとの関わり:MSF日本事務局に、オフィスボランティアとして改めて応募し、採用される 2005年12月〜2007年8月 その他の活動:2つの団体で、オフィスボランティアを続ける 2006年8月 MSFとの関わり:MSF日本事務局の受付代理のアルバイト 2006年12月 MSFとの関わり:「応募」 MSF海外派遣スタッフへ再応募 当時は技術的なバックグラウンドよりも、コミュニケーション力やマネジメント経験に重点が置かれていたため審査を通過 2007年2月 MSFとの関わり:「研修」3日間 MSF日本主催の派遣前研修 Welcome daysに参加 2007年4月 MSFとの関わり:「研修」2週間 MSFフランス主催の初回派遣前のロジスティシャンのための基礎トレーニング派遣前技術研修に参加 開催国:アメリカ(諸経費 MSF負担) 2007年8月 その他の活動:月末で会社を退職 2007年9月〜 MSFとの関わり:MSF日本事務局の広報部のアシスタントとしてアルバイト 2007年12月〜2008年9月 MSFとの関わり:「派遣」9ヵ月 ポジション:ロジスティシャン/アドミニストレーター 派遣国:タイ プログラム:難民キャンプ 初期診療や母子保健などの医療サービスだけでなく、食糧や非食糧の配給、上下水道の管理などもMSFが担当 2008年10月〜 その他の活動:帰国後はとにかく休養 2009年2月 MSFとの関わり:「応募」 MSF日本事務局 海外派遣スタッフのリクルート担当ポジションへ応募 その他の活動:友人のデザイン事務所を手伝いながら、次の派遣を待つ 2009年3月〜2009年6月 MSFとの関わり:「派遣」3ヵ月 ポジション:ロジスティシャン/アドミニストレーター 派遣国:ナイジェリア プログラム:髄膜炎の緊急予防接種キャンペーン ベースオフィスにて、ログ/アドミとして各地域で予防接種や治療にあたるチームをサポート 派遣中に、日本事務局のポジションへの採用が決まる 2009年7月〜2013年現在 MSFとの関わり:「正職員」4年 7月下旬よりMSF日本にて、海外派遣スタッフのリクルート業務開始 現在に至る

本人からのメッセージ

活動地での経験を生かして日本から間接的にプログラムをサポートできることや、海外派遣スタッフとして活動している間も含め、30代半ばから不安定な生活が続いていたことから、しばらくは落ち着いて仕事をしたいと思い、現ポジションに応募しました。既に4年が経ちましたが、現地で必要とされる人材を、求められるタイミングで現場に派遣できないこともあり、まだまだ不甲斐ないと思うこともあります。

海外派遣スタッフとして活動に参加することを決断するのは簡単ではありませんし、誰にでもできることでもありません。だからこそ、応募してくださった方々とお話していると、その方の「人生の岐路に関わっている」という責任も感じます。そのため、自分が審査に関わった方々が元気に帰国し「辛いこともあったけどまた次も行きたい」と言ってくれた時にはほっとします。派遣を繰り返す方の多くは、前回の派遣で課題を見つけ、その課題を克服するために勉強したり、経験を積んだりしています。彼らの向上心と行動力、バイタリティには敬服しますし、自分自身のモチベーションを保つための刺激にもなります。海外派遣スタッフ募集説明会に参加された方々に「説明会参加が最初の1歩だと思っていただきたい」とお話することがあります。私自身、派遣者と日々接していると、新たな1歩を踏み出したくなってきます。

将来、海外派遣スタッフとして現場に戻るには、近年現場で必要とされるスキルが私には不足しているため、より活動地で役立つ人材になるために、少しずつ準備を始めねばと思いつつ、日々の業務に追われている毎日です。