コーディネーターになる

何回か海外派遣を繰り返し、様々な経験を積むことにより、コーディネーターになることができます。

コーディネーターには、派遣先の国にあるプログラム全てを統括する活動責任者と、それぞれのプログラムの運営をするプログラム責任者がいます。国境なき医師団の医療スタッフ、非医療スタッフのどちらでも、様々な経験を積み重ねていくことにより、活動責任者やプログラム責任者になることができます。

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更に、医療コーディネーター、ロジスティック・コーディネーター、財務/人事コーディネーターといった専門分野のコーディネーターもいます。こちらも、プログラムでの経験を積み、専門性を高めることにより、各コーディネーターになることができます。

1998年4月 2000年3月 その他の活動:看護師(内科、ICU)/大学病院(400床) 3ヵ月間イスラエルで日本語を教えながらホームステイ その後中東をバックパック旅行 2001年1月 MSFとの関わり:「応募」 MSF海外派遣スタッフへ応募 面接で英語力が足りず、登録には至らず 2001年3月〜2001年6月 その他の活動:米国へ語学留学 2001年9月〜2001年12月 その他の活動:ボランティア看護師としてパレスチナで活動 主に外科病棟で銃創患者のケア 2002年2月〜2002年5月 その他の活動:ボランティア看護師としてインドで活動 主に処置室で傷の手当 2002年6月〜2002年8月 その他の活動:看護師(内科)/一般病院(55床) 2002年9月〜2003年2月 その他の活動:ボランティア看護師としてエチオピアで活動 HIV/AIDS及び結核患者、熱帯病患者のケアと、現地スタッフへの衛生と看護の基本を教育 2003年3月 その他の活動:医学部入学を目指し1年間猛勉強したものの結果は不合格。再入試は断念。 2004年3月〜2004年6月 その他の活動:再びボランティア看護師としてインドで活動 主に熱帯病患者のケア 2004年7月 その他の活動:派遣看護師として勤務 2004年9月〜2004年12月 その他の活動:看護師(外来)/クリニック 2004年12月 MSFとの関わり:「応募」 MSF海外派遣スタッフへ再応募、正式登録へ 2005年2月 その他の活動:Liverpool school of Tropical Medicine/Tropical Community Medicine and Health を現地にて受講 2005年4月〜2005年6月 その他の活動:旅行しながら派遣先が決まるのを待つ 2005年7月〜2006年1月 MSFとの関わり:「派遣」6ヵ月 ポジション:看護師 派遣国:シエラレオネ プログラム:栄養治療 栄養治療センター(125床)の管理と、入院患者及び家族(付き添い)の食事を作るスタッフへの衛生教育も担当 2006年2月〜2006年7月 その他の活動:休息及び旅行 2006年8月〜2007年3月 MSFとの関わり:「派遣」7ヵ月 ポジション:看護師 派遣国:スーダン(現在の北スーダン) プログラム:健康管理 主に入院病棟のスーパーバイザーとして勤務。派遣期間中に、活動地域内でコレラが発生し、その緊急援助にも参加 2007年4月〜2007年10月 その他の活動:休息及び旅行 2007年11月〜2008年5月 MSFとの関わり:「派遣」6ヵ月 ポジション:看護師 派遣国:ナイジェリア プログラム:MSF運営の外傷センター(600床) 主に病棟の看護主任として、70名の現地採用看護師のスーパーバイズを担当 看護技術だけでなく、4名の現地リーダー看護師に対するマネジメント・スキル向上のためのトレーニングを企画・実施 2008年6月〜2008年11月 その他の活動:休息及び旅行 2008年12月〜2009年3月 その他の活動:看護師(内科)/大学病院(700床) 2009年4月〜2009年7月 その他の活動:休息及び旅行 2009年8月〜2009年9月 その他の活動:Nordic School of Public Health/Sweden European Course in Tropical Epidemiology を現地受講 2009年11月 MSFとの関わり:「研修」7日間 MSF主催のマネージメント力向上のためのトレーニングに参加 開催国:日本(諸経費 MSF負担) 2009年12月 MSFとの関わり:「派遣」7ヵ月 ポジション:医療チームリーダー 派遣国:スーダン(現在の南スーダン) プログラム:病院支援 海外派遣スタッフは本人のみ。医療面(移動診療とクリニックの責任者)だけではなく、現地役所や部族リーダーとの交渉、安全確保などの役割を担う 2010年7月 MSFとの関わり:「研修」7日間 MSF主催のワークショップResponding to Epidemicに参加 開催国:スイス(諸経費 MSF負担) 2010年8月〜2010年11月 その他の活動:休息及び旅行 2010年11月〜2011年2月 MSFとの関わり:「派遣」3ヵ月 ポジション:看護師 派遣国:ハイチ プログラム:コレラ緊急対応 コレラアウトブレイク対応経験者として、未経験者の指導にも従事 2011年3月〜2011年6月 MSFとの関わり:「派遣」3ヵ月 ポジション:看護師 派遣国:日本 プログラム:大地震及び津波による被害者のための緊急支援 医療アシスタントとして活動に従事 2011年7月 その他の活動:休息及び旅行(MSFで働く醍醐味の1つです。本人談) 2011年9月〜 MSFとの関わり:「派遣」2ヵ月 ポジション:現地調査チームのメンバー 派遣国:エチオピア 南スーダンの難民の栄養危機、医療アクセス不足の疑いがある地域にて、ロジスティシャンや医師を含め4名のチームで現地調査・報告を行う。MSFが活動すべきである、と判断され新たな医療プログラム立ち上げにも関わる。 2012年1月〜2012年11月 MSFとの関わり:「派遣」10ヵ月 ポジション:副医療コーディネーター 派遣国:イエメン 国内に存在する、病院支援や反政府軍占領による医療崩壊が起きている地域での医療活動などの現地プログラムを首都から管理・サポート 2012年5月 MSFとの関わり:「研修」14日間 派遣期間中に、MSF主催のワークショップEmergency in South East Asiaに参加 開催国:スペイン(諸経費 MSF負担) 2013年1月 その他の活動:次回派遣に向けて実家にて充電 2013年2月 MSFとの関わり:「研修」14日間 MSF主催の研修、Medical Management Courseに参加 近い将来医療コーディネーターを目指す海外派遣スタッフ向けの研修 2013年3月 MSFとの関わり:「派遣」5ヵ月 ポジション:医療チームリーダー 派遣国:南スーダン

本人からのメッセージ

MSFで看護師として海外で活動を始めた頃は、現地の医療従事者と共に最前線で患者さんに携わることがとても新鮮で得ることが多く、やりがいを感じました。派遣前に3ヵ月間学んだ熱帯医学を臨床で経験し、とても勉強になりました。しかし、海外派遣回数を重ねるうちに、活動における自分自身の成長が止まってきているように感じ始めました。その後、それまでの活動とは違う短期間の緊急医療活動(ハイチでのコレラ、東日本大震災、エチオピアでの南スーダン難民)に参加しました。さまざまな経験の中で、活動の方向性を話し合ったり、国連や保健省、他団体との調整役を担う機会があり、MSFの活動を管理者側から支えていく難しさ、面白さを実感しました。プログラムでの医療従事者のマネジメント活動を続けていくことより、コーディネーターとしてプログラムのサポートをしつつ活動の見通しを立て、方針を決定することに、より魅力を感じ、医療チームリーダーや副医療コーディネーターの職に挑戦しました。任される国やプログラムによって差はあると思いますが、日々考え、葛藤することで、一外国人スタッフとしてプログラムで活動した時とは違った挑戦と学びがありました。

活動派遣中や派遣前後にMSF主催の研修に何度か参加する機会がありました。私の場合、主に緊急医療援助活動の研修に参加しました。また、コーディネーション職へ進むと決めた後は、医療コーディネーターの研修にも参加しました。MSFの研修や現地での経験から得られる知識や技術も大切ですが、昨今、より複雑で難しくなってきている人道医療援助に携わっていくには、さらに深い知識と分析力、判断力が必要と感じました。そのため、英国の大学院の公衆衛生修士過程への進学を決めました。経験だけでなく、また、学ぶだけでもない、その時々に必要なことを自分なりに考えて行動しています。公衆衛生を勉強したあとはMSFで医療コーディネーターとして働いてみたいと思っています。この先、長期に渡り人道医療援助の分野で活動したいと思っていますが、具体的な長期ビジョンはまだ見えていません。