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派遣スタッフの声

菅原 美紗 (中国・四川省 プログラム責任者)

今回の派遣

派遣期間:2008年6月~2008年9月
派遣国・プログラム地域:中国・四川省
ポジション:プログラム責任者

1.なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?

国際医療援助に興味が深まっていったのと、緊急事態に対応する“エキスパート”としてのMSFの仕事を実感したい思いからです。

2.今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?

今回で3日目の参加ですが、それ以前(2006年の3月まで)は、総合病院の小児科で勤務していました。これはMSFの派遣に参加する上でとても役立っていますし、ERでの経験も、スーダンのダルフール地方やイエメンなどで紛争による外傷などに対応する上で役立ちました。

3.今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?

「大災害に付随する医療ニーズを見逃さずに報告し、援助活動の判断をすることなども、プログラム責任者としての大事な役割の一つでした」
「大災害に付随する医療ニーズを見逃さずに報告し、援助
活動の判断をすることなども、プログラム責任者としての
大事な役割の一つでした」

5月12日に発生した中国・四川大地震を受けて立ち上げた心理ケアプログラムで、プログラム責任者として活動しました。災害の直後ということもあり、感染症や術後ケアなど、大災害に付随する可能性のある医療ニーズを見逃さずに報告し、また援助活動の判断をすることなども、心理ケア以外の医療面を見るプログラム責任者としての大事な役割の一つでした。心理ケアの面では、現地の医療チームと協力し、綿竹市・汉旺で3人の心理療法士がカウンセリングを提供しました。同時に地域の人びとに対し、MSFや心理ケアの重要性について説明するなどのアウトリーチ活動*にも重点をおきました。特にこの地域では、地震以前には心理ケアというものが存在していなかったため、人びとにとっては、心理療法士から支援を受けること自体、かなりの勇気が必要だったように思われました。

私の任務は、心理療法士たちが活動しやすくなるよう、政府の保健当局や援助団体、あるいは現地の病院などとの関係を発展させ、協力を求めることでした。草の根運動により少しずつ心理ケアのネットワークを広げていき、また現地当局に対し、MSFの存在と活動内容を説明しました。一か月経った頃から、各地では殆ど問題なく心理ケアを提供することができるようになりました。

心理ケア以外の援助ニーズとしては、術後ケア(地震後、この綿竹市から約1万人もの重度の外傷患者が他の州へ搬送され手術を受けており、戻って来たほとんどの人びとが術後のリハビリテーションや理学療法を必要としています)や、仮設住宅に入れない村人たちへの避難所の支援の必要性などが挙げられます。そのつど調査を行い、MSFとして援助活動を行うかどうかをコーディネーションチームやオペレーションデスクと話し合うことも大事な仕事でした。

*こちらから出向いて、援助を必要としている人びとを積極的に見つけ出し、サービスを提供すること

4.週末や休暇はどのように過ごしましたか?

心理ケアで被災者から聞く話の内容はかなり衝撃的で残酷なものも多かったため、心理療法士ができるだけリラックスできるよう、あまり疲労が強くないときには四川省の首都である成都まで皆で出かけ、公園を散策したり、素敵な喫茶店でゆっくりしたり、四川料理やチベット料理を堪能したりしました。また峨眉山など、名所も訪れることができました。

5.現地での住居環境についておしえてください。

住んでいた場所は成都から車で一時間半程の徳陽市でした。閑静な住宅地に三階建ての一軒家をかりて一階を事務所として使い、住んでいました。近所の人びとも私たちを温かく迎えてくれましたよ!基本的な設備はきちんと整い、まったく普通の生活でした。食事はほとんど外食!とても安く美味しいレストランが家の付近にたくさんありました。活動地はここからさらに車で一時間半かかりました。

6.良かったこと・辛かったこと

大規模で効果的な大災害後の政府の対応を通じて、中国の底力をみることができたこと。中国の至る所から出向いていたボランティアによる支援や、被災者同士で支え合い、復興に向けて非常に速いペースで進んでいる生の現場に立ち会えたこと。

7.派遣期間を終えて帰国後は?

医師としての自分のキャリアを見つめ直そうと思っています。今回プログラム責任者を経験して、非常にやりがいがありましたし、自分の足りない部分にも気づく機会になりました。臨床医からどの方向に進んでいきたいのかを、自分で見極めていきたいと思っています。しばらく時間をおいて考えようと思っていますが、緊急援助があれば行ってしまうかも!?

8.今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス

自分らしく自信をもって!帰国した時の報告を楽しみにしています。

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