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派遣スタッフの声
明石 淳子 (ナイジェリア・ポートハーコート 看護師)
今回の派遣
派遣期間:2007年7月~2008年4月
派遣国・プログラム地域:ナイジェリア・ポートハーコート
ポジション:看護師
1.なぜMSFの海外派遣に参加したのですか?
学生の頃から途上国のボランティアに興味があり、語学留学で上達した英語と、看護師のスキルを使って仕事がしたかったため。
2.今までどのような仕事をしていたのですか? また、どのような経験が海外派遣で活かせましたか?
日本では主に、手術室付き看護師として働いていました。現地では、自分の持っている知識や経験が生かせたと思います。管理職の経験はなかったのですが、プリセプター*の経験や、一緒に働いていた看護師長さんがしていたことを思い出して、現地で管理職として働けたと思います。あと、カナダに1年半ほど住んだ経験のおかげで、現地の生活にすぐになじめたと思います。そうでないと、すぐに日本や日本の家族、友達が恋しくなったり、あるいは日本食や日本の生活にあるものがないことなど、ストレスになったと思います。
*新人看護師について教育・指導を担当する看護師
3.今回参加した海外派遣はどのようなプログラムですか?また、具体的にどのような業務をしていたのですか?
整形外科治療を行うプログラムで、手術室と中央材料室の管理をしていました。自分のスタッフが毎日きちんと仕事をしているか確認し、また現地のスーパーバイザーと密接に働き、スーパーバイザーとしての仕事を自立してできるように指導していきました。その他、先生方のクレーム処理や、新しいシステムの整形外科器具がくれば、その教育を自分のスタッフにしたり、手洗い指導をしたりもしました。とにかく問題が起きれば処理をして、業務改善を図ったり、トレーニングの機会を作ってスタッフのスキルアップを図りました。
4.週末や休暇はどのように過ごしましたか?
治安上の理由から自由に行動できる範囲が限られていたので、みんなと近所のバーに飲みに行ったり、門限の10時まで映画を見に行ったり、泳ぎに行ったりしました。一人の時間は自分の部屋でヨガをしたり、本を読んだりしていました。
5.現地での住居環境についておしえてください。
現地では治安状況が良くなかったので、安全を確保するためにかなりしっかりとした家に住んでいました。自分の部屋がもらえて、トイレとお風呂もついていました。おまけに熱いシャワーも浴びられました。バスタブにお湯をはって入浴剤をいれて浸かるなど、ほとんど日本と同じ生活ができました。
6.良かったこと・辛かったこと
良かったこと
海外派遣スタッフについては、たくさんの素敵な人と会えました。日本だと答えは一つで、みんな一緒でないといけないと必死に自分を取り繕いますが、みんな自然体で、個性を認め合って働くことができました。私も自分をオープンに表現できるようになったと思います。私の年で管理職というのは日本ではほとんどあり得ませんが、現地で管理職を任される、がんばったことで自信がついたと思います。管理職に必要ないろいろな業務も他の派遣スタッフに教えてもらいましたし、これからの自分のスキルアップにつながったと思います。
また、現地スタッフと働けたことで、ナイジェリアの文化や習慣など学ぶことができ、現地スタッフのレベルの高さを知ることができて、とても嬉しかったです。彼らはいつも家族のように私を支えてくれ、また初めての派遣で戸惑う私にいろいろなことを教えてくれました。また、管理職につく人間としてどのように人をひっぱっていけばいいのかも、体で教えてくれたと思います。尊敬の念を忘れてアプローチすれば誰もついてきてくれてないことが分かりましたし、逆に礼儀をわきまえてアプローチすれば、驚くほどの変化を見ることができました。この経験は、この先の私の仕事に大きく影響を与えてくれると思います。
辛かったこと
外科治療プログラムのために人の移り変わりが激しく、その度に新しい人にシステムの説明などをする必要がありました。しかし、短期の派遣で来る人は現地の状況を理解する前に、改善すべき点だけを言って去っていきます。2~3週間おきにそのようなクレームを聞き、状況を説明したり、あるいは口論をすることにかなりストレスを感じていました。
また、現地スタッフとの仕事に対する姿勢の違いにストレスを感じたりしました。
7.派遣期間を終えて帰国後は?
しばらく日本で、自分自身のために看護師としてのスキルアップを図りたいです。またいつかタイミングが合えば派遣に参加するかもしれません。今はカナダで看護師資格を取得することを中心にがんばっていきます。
8.今後海外派遣を希望する方々に一言アドバイス
本当に当たり前のことですが、今回の派遣で人は何人であろうと、何語を喋ろうと、みんな一緒なのだと学ぶことができました。国境の隔たりなんて実際はないと感じることができました。これは日本の社会で、日本人と日本の文化に従い働いていては経験できません。
また、一番主張したいことですが、現地のスタッフの意見を尊重し、現地にあったシステム作りや業務環境を整えてあげてください。あなたが日本で行ったこと全てが正解の答えではないですし、現地でフィットしないことはたくさんあります。あなたは彼らにとってお客さんであり、あなたが現地の人びとから学ぶ事はたくさんあります。決して驕らずに、一緒に学び合い、一番現地の人びとにとって良いことを探してあげてください。
愛し、愛され、素敵な出会いがあることを祈っています。
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