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「もう何も考えないようにしています」

(2009.10.27)

ピエレット(15歳)は自分の正確な年齢を知らない。恥ずかしそうに「15歳くらい」と答える。彼女は武装勢力に拉致され、2ヵ月間捕らえられていた。彼女は、男性が夜を共にする「強制妻」になっていた。

2ヵ月後、ピエレットはやっとの思いで逃げ出した。紹介された病院で薬と食べ物をもらい、MSFの心理療法士になんとか話もした。
2ヵ月後、ピエレットはやっとの思いで逃げ出した。紹介された病
院で薬と食べ物をもらい、MSFの心理療法士になんとか話もした。

「2ヵ月半前、私は畑仕事に出かけました。お母さんとお義姉さんも一緒でした。すると突然、彼らが森の中から出てきました。彼らは大勢で、武器を持っていて、攻撃的でした。私たちは無理やり森の中に連れて行かれました。お母さんとお義姉さんは帰してもらったけれど、私は森から帰してもらえませんでした」

このようにして、熱帯雨林と武力紛争の只中で、約2ヵ月間のピエレットの捕らわれの日々が始まった。

「昼間はお米、ピーナッツ、塩を担いでかなり歩きました。夜は男の人と寝ました。いつも同じ人でした。昼間、私が他の人に鞭などで打たれていても、彼は私など知らないというふりをしていました。日中彼は子どもを連れた別の女の人と一緒に過ごし、夜になると私と寝ました」

「あそこにいた人たちの中には殺された人もいました。でも、怖くても、泣くことはできません。泣くと打たれたからです」
ピエレットはこう話し、背中と脚の十字の傷を見せた。
「私と一緒に泣いた人たちは、ほかにもいました。同じザンデ語を話す人たちだったので、見ず知らずの者同士でも話をすることができました」

2ヵ月後、ピエレットはやっとの思いで逃げ出した。そして診療所に行き、紹介された病院で薬と食べ物をもらい、MSFの心理療法士になんとか話もした。

「もう何も考えないようにしています。あのことは頭の中から締め出します。もう誰にも話しません。でも母親に尋ねられたときは、すべてを話しました。起こったことをすっかり話したら、両親は泣いてしまいました」

*関係者の安全保護のため、仮名を使用しています。

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