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サイトトップ > 証言 > 「僕は片脚を失った。まるで人生すべてを失ってしまったみたいだ」

「僕は片脚を失った。まるで人生すべてを失ってしまったみたいだ」

(2009.8.19)

ティーンエイジャーのルイ*は、コンゴ民主共和国のルチュル病院で国境なき医師団(MSF)医療チームの治療を受けている。ルイは元少年兵だ。北キブ州と南キブ州で戦争を行っている武装グループの1つに入隊し、戦闘中に重傷を負い、片脚の切断を余儀なくされた。現在、ルイは、MSFの心理療法士のサポートを受け、森での戦闘や暴力行為を忘れようとしている。

「僕の名前はルイ*。年は17才。14才のとき兵士になって、森に行って戦った」

「そのとき僕は小学校6年生だった。僕には、仕事も勉強するチャンスもなかった。彼らはお金を払ってくれた。45ドルだった。子どもの僕にはすごい大金だった。だから僕は兵士になったんだ」

「僕は銃を手にして、人を殺した。彼らがくれた薬のおかげで、僕らは空腹や渇きは感じなかった。ある大きな戦闘で、僕は片脚に銃弾を受けた。それで戦闘が終わるまで森の中でじっとしていたら、彼らが僕を病院に連れて行ってくれた。病院ではMSFのお医者さんに助けてもらった。僕は気を失っていたらしい。今、僕には左脚しかない。松葉杖を使って移動しているけど、本当は義肢が来るのを待っているんだ。それが僕の大きな願いなんだ。待ち遠しいよ……。もう戦争のことは考えたくない。今は森で飲んでいたような薬は飲んでいない。僕は森で起こったことを心から後悔しているんだ」

「僕はルチュル病院で治療を受けている。心理療法士の先生に診てもらっていて、すごく助けになってるんだ。僕は片脚を失った。まるで人生すべてを失ったみたいだよ。戦闘中にたくさんのものを見た。時々、あのときのことを思い出すと、その記憶が僕に殴りかかってくる。あの時の映像が頭に浮かぶたびに、心がかき乱される。そうなると、もうまったく力が入らないんだ」

「僕は音楽を聴くんだ。ここにはラジオしかないけど、音楽を聴くと余計なことを考えずにすむからね。昔は両親とよく歌を歌ったな。あまりにも長い間歌うことも音楽を聴くこともなかったから、全部忘れてしまったけど。両親の居場所はわからないんだ……。ここでおばさんと一緒に暮らしているよ。二人で両親を探しているんだ」

「今は家で過ごすことが多くなった。僕にはジャック*っていう親友がいるんだ。ジャックのことは大好きだよ。ジャックは少年兵にはならなかった。一緒に勉強していた時の仲間なんだ。ジャックは僕が元少年兵だってことを知っている。大勢の人が知っているよ。ジャックには戦争の話もする。まだ子どもだった僕が武装グループに入ったことにジャックは驚いているよ」

「少年兵になったときと比べると、僕は成長した。だから、この国の子どもたちに言いたい。若いうちから兵士の仕事をするな。散々苦しむだけだって。僕の忠告を聞いてほしい。兵隊は子どもがする仕事じゃない。子どもは勉強すべきだ。僕は勉強できなかったから、今も学校での質問に答えられないんだ」

* 個人保護のため仮名を使用。

【MSFの活動】

2009年1月末、コンゴ国軍が反政府グループのルワンダ解放民主勢力(FDLR)に対する共同作戦を開始して以来、紛争地帯は北キブ州の北西部に移動した。カイナへの攻撃で多くの人びとが家を追われ、MSF移動診療チームは、この地方全域のさまざまな場所で医療を提供し、さらに南の市域では、ニャンザレとカビゾのキャンプで避難民の援助活動を行っている。また、ルチュル病院(300床)では、外科の急患を含めた救急医療に対応している。

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