Condition: Critical

危機に陥ったコンゴ民主共和国 ホームニュース証言MSFの活動写真ビデオMSF トップページへ
このページを友達に送る フルバージョンはこちら(英語サイト)
  • del del.icio.us
  • blink blinklist
  • digg digg
  • face Facebook
  • furl Furl
  • magnol ma.gnolia
  • newsv Newsvine
  • pownce Pownce
  • reddit reddit
  • stumble StumbleUpon
  • tech Technorati
  • twit Twitter
支援をする

サイトトップ > ニュース > 軍に護送された「人道援助輸送隊」

軍に護送された「人道援助輸送隊」

(2008.11.7)

国境なき医師団(MSF)は、メディアの注目を集め、軍の護送つきでゴマとルチュルに送られた国連の「人道援助輸送隊」は、コンゴ民主共和国(DRC)北キブ州が直面している人道的危機に対する適切な対応にはならないと断言する。

ゴマにおけるMSFの活動責任者、アン・テイラーは次のように語る。「護衛つきの援助物資輸送隊は、人道援助団体の活動範囲を拡大する目的を持っているのかもしれませんが、実際には援助団体が援助を届けることができる範囲を狭める恐れがあります。こうした方法により、人道援助団体が政治または軍事的勢力によって利用され、紛争の一端を担っているとみなされてしまう危険性があるのです。」

また、軍に護衛された援助物資輸送隊の存在により、人道援助と政治・軍事活動との違いが不明瞭になる恐れもある。MSFは、不安定な状況が続く北キブ州において、人道援助と政治・軍事活動との明確な区分を維持すべきである事を強く主張する。

テイラーは述べる。「MSFは、すべての患者に対し、分け隔てなく医療を提供しています。MSFが中立であるからこそ、私たちのチームは出動を命じられた場所ではなく、援助を必要とする人びとのいる場所へ赴くことが可能なのです。MSFは武力による護送を受けることなく人道援助を提供しています。」

武装した援助物資輸送隊は危険なだけでなく、その規模は限られたもので、戦闘と避難の影響を受けている広範な地域に行きわたることはない。緊急に必要とされているのは十分な量の大規模な援助である。

キブ州での戦闘が最近激しさを増したことで、DRCは世界の注目を再び集めているが、国民の苦しみは今に始まったことではない。何年もの間、MSFのスタッフは同州全土に渡って、大勢の人びとが繰り返し避難を余儀なくされてきたのを目の当たりにしている。

2008年1月に締結された停戦合意によっても、人びとの苦しみは終わらなかった。8月末に勃発した衝突は、すでに続いていた紛争状態を悪化させたにすぎなかった。

北キブ州の紛争は、ゴマとルチュル以外の地域にも広がっている。この数週間で数十万人もの住民が散り散りに避難した。MSFは、ルチュル、カイナ、ニャンザレ、マシシとその周辺で、飲料水、食糧、医療、基本的物資を緊急に必要としている人びとについて特に懸念している。

政治面での解決と適切な人道援助は、いずれも必要である。一方が他方に取って代わることは不可能であり、政治的行動と人道援助活動が混同されるようなことがあってはならない。もしそうなれば、人道援助団体の中立性は危険にさらされ、紛争当事者の勢力下にある地域で活動する能力は損なわれてしまう。

不安定な治安情勢の続く中、MSFはルチュル、カイナ、マシシ、キチャンガ、ムウェソなど戦闘の被害を受けた町での活動を継続している。北キブ州全土で、MSFは戦闘の負傷者とコレラ患者の治療を行い、その他の医療、また清潔な水や基本的な救援物資を避難民と地元住民に提供している。

MSF International