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サイトトップ > ニュース > コンゴ民主共和国北部とスーダン南部の紛争地域で引き続き住民を援助

コンゴ民主共和国北部とスーダン南部の紛争地域で引き続き住民を援助

(2009.8.13)

コンゴ民主共和国(DRC)北部とスーダン南部では、数週間にわたり、一般市民がウガンダの反政府勢力「神の抵抗軍(LRA)」による激しい攻撃にさらされている。暴力行為は、両国の国軍がこの地域でLRAに対する軍事作戦を展開したことで、かえって激化している。国境なき医師団(MSF)は、医療と心理社会的支援の無償提供、生活環境の改善を行い、避難民と地元住民の援助にあたっている。

コンゴ民主共和国(DRC)での活動

公式の推定によると、DRC北部で暴力行為により家を追われた人は約25万人にのぼる。総じて、状況は悪化し続けており、人道援助は不十分で人びとのニーズに対応できていない。この地域では、特に主要な町から離れた場所での治安悪化が著しく、MSFや他の援助機関が提供できる援助のレベルは制限されている。また、住民が医療施設に足を運ぶことも極めて困難である。

DRC北東部にあるオー・ウエレ地方の町ドゥングのMSF医療チームは、再建中の2つの診療所で週平均300件の診察を行っている。ドゥング病院では、外科チームが週平均20人の患者の手術を行うとともに、常に暴力にさらされていることでストレス症に苦しんでいる人びとへの心理的支援も行っている。

スーダン国境沿いにあり、孤立した治安の悪い町ドルマでは、約4千人に調理器具と基本物資を配給する計画である。さらに現在、医療チームは同地でプログラムを準備しており、住民への医療サービスの拡充、心的外傷を負った患者への心理ケア、性暴力の被害者への医療ケア、アフリカ睡眠病の患者の治療を行う予定である。

またMSFは、ニアンガラ基幹病院、および町から約3km離れた場所にあるワウェの診療所を支援しており、医療チームは、週平均800件の診察を行い、約30人の入院患者を受け入れている。さらに、ファラジェで支援中の病院には毎週400人を超える患者が来院し、30人が入院している。これらの地域で治療されている主な病気は、マラリア、急性呼吸器感染症、性感染症、ストレス性疾患である。

MSFチームはまた、現地の人びとがストレスおよび心的外傷の原因となった体験に対処するのを助けるため、心理社会的プログラムを発足させた。現在ファラジェでは、過去に武装勢力に誘拐されたことのある73人の子どもが、心理的支援と医療支援を受けている。さらにニアンガラでは、過去6週間で35人の性暴力の被害者を受け入れた。

MSFは、イトゥリ地方のアリワラおよびイムボコでの活動を現地の医療当局に引き継ぐ一方で、今後も人道的ニーズの監視を継続する。これらの地域には、ファラジェとアバで暴力行為により家を追われた2万人の人びとが避難している。

MSFチームは、さらに西方にあるバ・ウエレ地方のディンギラ村周辺で、約1万人の避難民にビニールシート、毛布、蚊帳、貯水容器を配給した。この地域の住民は、医療を受けたり、清潔な水を手に入れたりすることがほとんどできない状態におかれている。MSFは、この地域で緊急事態が起きた場合に対応できるよう、8人で構成されるチームを待機させている。

現在、DRCのオー・ウエレ地方とバ・ウエレ地方では、約130人の現地スタッフと21人の海外派遣スタッフが活動を続けている。

スーダンでの活動

コンゴから数万人の人びとが、国境を越えてスーダン南部に避難してきている。しかしLRAはこの地域でも多数の村を攻撃しており、数千人のスーダン人も安全のために避難を余儀なくされている。

MSFチームは、西エクアトリア州において、コンゴ人難民と、反政府勢力の暴力を避けて避難してきているスーダン人の援助にあたっている。ヤンビオ町を拠点とし、ヤンビオ、マクパンドゥ、ナーンディ、エゾの人びとに一次医療と心理的支援を提供している。

MSF医療チームは、2月以降2600件の診察を行い、300人以上に心理的支援を行った。しかし先月からは、LRAの攻撃が続いているエゾへ行くことはできなくなっている。

中央エクアトリア州のリボゴとニョリでは、2月以降、7千人を超えるコンゴ人難民に援助を届けてきた。これらの難民の多くは、LRAの攻撃を恐れて事前に避難してきた人びとで、地元の人びとの元に身を寄せるか、ありあわせの資材で作った避難場所、野外、木陰、学校などに避難している。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、ニョリ村とリボゴの難民を1ヵ所にまとめるため、ニョリ近郊に難民キャンプを設置した。MSFはこのキャンプ内に一次診療所を建設し、医師と看護師が妊産婦医療を中心に週平均500件の診察を行い、マラリア、下痢、呼吸器感染症などの治療を行った。また子どもたちにはしかの予防接種を行い、水・衛生環境を改善した。

難民となった人びとの最も緊急なニーズに対応し、難民キャンプ内に診療所を設置した後、MSFは6月に中央エクアトリア州のプログラムを別の援助組織(Across)に引き継いだ。MSFチームは定期的にニョリを訪問し、多くの難民または避難民が再び流入した際に対応できるように備えている。

スーダン南部の西エクアトリア州におけるMSFプロジェクトは、現在28人の現地スタッフと4人の海外派遣スタッフで運営されている。

MSF International