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北キブ州でさらなる避難民が発生

(2009.6.1)

4月17日の攻撃前、ルオフの家に身を寄せる避難民の家族
4月17日の攻撃前、ルオフの家に身を寄せる避難民の家族

コンゴ民主共和国北キブ州北部では、反政府勢力「ルワンダ解放民主軍(FDLR)」に対する攻撃が始まった1月下旬以来、住民たちが武力衝突から相継いで避難している。国境なき医師団(MSF)は、23万人近い避難民を抱える同地方の町や村で医療を提供している。

武力衝突から逃れるため、人びとは何も持ち出せないまま、あるいはゴザやたらいだけを持って、急いで出発しなければならない。「あれは夜11時半のことで、私たちはすでに寝ていました」と、北キブ州にあるミリキ村の住民Mは話す。「銃声が聞こえて、最初は略奪目的の襲撃かと思いました。しばらく家にいましたが、なかなか銃声が鳴り止まないので、村を出ることに決め、別々に森へ向かいました。」

北キブ州北部のルベロ行政区でこのような事件が発生したのは3月のことである。しかし1月下旬にコンゴ政府軍がFDLRを攻撃して以来、このような攻撃が繰り返され、新たな住民の移動をひき起こしてきた。当初、FDLRに対する作戦はルワンダ軍と合同で実施されていたが、ルワンダ軍部隊は2月下旬に撤退した。しかしながら衝突は、北キブ州北部と西部で今も続いている。

ミリキ村への攻撃では、数軒の家が焼かれた。「午前6時半頃、村に大きな煙雲が立ち上るのが見えました」とMは振り返る。「私たちは近くの丘の中腹から小屋が燃えているのを見ました。私の小屋も、家財道具もろとも焼かれてしまいました。」Mは、家を失った人びとが避難していた隣町のカイナに向かった。

ルベロ区のいくつかの地域では、避難民の流入によって人口が増えており、カイナやカニャバヨンガでは5万人の人口が倍近くとなっている。同様の影響を受けていたルオフ村にも、多くの避難民が身を寄せていたが、4月17日の夜に破壊的な攻撃の対象となり、村の250軒の家が全焼した。この戦火により7人が命を落とした。住民は再び避難し、受け入れてくれる家庭、急ごしらえのバラック、廃屋など、どこでも可能な場所に身を寄せた。「地元の団体と避難民の代表者たちは、ルベロ区にはおよそ23万人の避難民がいると推定していますが、避難民キャンプは形成されていません。」とMSF活動責任者のロマン・ジトネは言う。

MSFは、このような住民の移動に対応するため、活動地域をルベロ区にまで拡大した。カイナに拠点を置くMSFチームは、ルオフ、カニャバヨンガ、キルンバ、カイナ、ビンギで医療を提供し、重症患者をカイナ病院またはカニャバヨンガ診療所に移送している。MSFは、絶えず変化する状況に合わせて活動を調整し、避難民が到着している地域とニーズが最も大きい地域に向かうようにしている。さらに北にあるルベロの町にも、すでに別のチームが送られている。

住民は武力衝突や略奪に頻繁にさらされているが、それによる負傷者はあまり出ていない。「私たちが治療している負傷者の数は、10月と比べるとずっと少なくなっています」とジトネは言う。「去年の9月、10月のように武装勢力が正面衝突することはもうありません。今はゲリラ戦の様相が強いようです。」

2008年後半は、主に州の南部で紛争が広がっていた。当時、戦闘は政府軍と人民防衛国民会議(CNDP)の間で生じており、住民は州都ゴマに避難していた。現在、武力衝突は北部のルベロ区とカイナ周辺を中心に発生している。州の南部の状況は落ち着いているが、武力衝突がなくなったわけではない。MSFチームは現在南部地域にも留まり、長年の紛争で疲弊した住民と、多くのキャンプで生活する避難民に医療と外科治療を提供している。

MSF International