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サイトトップ > ニュース > 2008年、MSFは6700人を超える性暴力の被害者を治療

2008年、MSFは6700人を超える性暴力の被害者を治療

(2009.3.16)

コンゴ民主共和国のキブ州では15年にわたって武力衝突が続いており、一般市民の死者と負傷者を多数出してきた。しかし、はるかに目につきにくい別の形での暴力もまた、数えきれない人びとの生活を破壊している。南北キブ州のいたるところで女性たちが強姦されているのである。

国境なき医師団(MSF)の北キブ州における活動責任者、ロマン・ジトネは説明する。「レイプは明らかに武力衝突と関連しています。武装した男たちが性暴力をふるう場合が大半です。またレイプはしばしば略奪の最中に発生します。」

女性は戦利品と見なされており、その意味では家族の財産や食糧の備蓄とさして変わりない。また、女性たちの生活地域を支配している武装集団の所有物と見なされる場合もあり、そのため敵対する武装集団の標的となる。

女性が畑や市場に出かけたり、道を歩いたりしている時には、不揃いの軍服やカーキ色の服を着た男に出くわして襲われる危険がある。夜には、武装した男たちが村や避難民キャンプに乱入し、家に押し入ることもある。そういった場合、女性や少女は往々にして兵士の獲物になる。

何人の女性が犠牲になったのだろうか。そして男性は?男性もまた、レイプの被害にあうことがある。誰にも正確な数字はわからない。MSFが報告できるのは、プログラムを実施するチームが診療した患者の数だけである。2008年には、MSFは性暴力の被害者6702人を治療した。

この数字は大きいように思われるが、現状の一部を示しているに過ぎない。女性たちは、地域社会から拒絶され、家族に縁を切られるのではないかと恐れて、自分の身に起きたことを話そうとせず、その結果病院に診察を受けに来ることはしない。被害者は罪の意識を感じている。そして実際、大抵の場合男性は、レイプにあった責任は女性側にあり、偶発的に起きた事故ではないと考えている。地域社会と家族もこの考え方に同調する場合が多い。

しかし、MSFの活動について他の人が話しているのを耳にしたり、ラジオで報道を聞いたり、教会で情報を入手した女性の中には、治療を受けたいと願う人もいる。だが彼女らはあまりにも遠くに住んでいて、徒歩で出かけると道中でさらに襲われる恐れがあるので、治療にはやって来ない。比較的平穏が取り戻され、銃火の音が止んだとはいえ、治安は依然として非常に悪い。暴力は止まず、武装した男たちはいたるところに現れるのである。

・ MSF日本の特集ページ、「国際女性の日 2009」をご覧ください。
・ 国際女性の日特集ページのFull Version はこちら(英語サイト)

MSF International