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暴力にさらされた数千人の避難民が南スーダンへ逃れる

(2009.2.12)

国境なき医師団(MSF)のチームは2008年後半の数ヶ月、ウガンダの反政府勢力「神の抵抗軍(LRA)」の元兵士を含む、野放しの武装集団の動きに関連した暴力の激化を目の当たりにしてきた。

南スーダンおよび隣接するコンゴ民主共和国(DRC)では、複数の村が、この数ヵ月間にLRAの襲撃を受けている。暴行によって数十人が死傷、数百人が誘拐され、数千人の民間人が避難民となった。

LRAが南スーダンのサクレ村とコンゴの複数の村を襲撃した2008年9月以降、MSFチームは襲撃された地域を巡回して被害者の治療を実施してきた。MSFは避難民が密集しているガングラとサクレで、主要な診療所2ヵ所を支援している。チームはまたアフリカ睡眠病の患者を見つけて基礎的な治療を提供し、移動診療による医療援助も実施している。

この地域におけるMSFの活動責任者、テレサ・サンクリストバルは語る。「人びとは急性の健康問題に直面しているわけではありませんが、清潔な水は手に入らず、場所によっては診療所へ通うことができません。」

LRAは長年にわたって、中央アフリカ共和国(CAR)、DRC、南スーダンにまたがる「LRA回廊」と呼ばれる地域に住む人びとへの襲撃を続け、住民に被害を与えてきた。攻撃は、略奪から殺害、誘拐に至るまで様々である。

こうした襲撃により、多数の住民が自身と家族を守るために家を捨てて逃れることを余儀なくされた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の統計によると、最近の襲撃で被害を受けた人数は南スーダンでは約5500人にのぼっている(うち難民4481人、国内避難民981人、帰国者152人)。

サンクリストバルはこう説明する。「LRAの勢力が強い地域では、子どもの誘拐を防ぐために学校が閉鎖されています。多くの家族は何もかも失い、LRAが出て行かなければコンゴに戻るつもりはないと話しています。人びとは苦難を強いられたせいで恐怖を感じ、精神的ショックを受けています。」

事実、多くの人びとが子どもを誘拐されたため、今もなお絶望に打ちひしがれている。サンクリストバルは続ける。「人びとは、自分の子どもがどこにいるのか知りません。今は、政府がうまく交渉してくれることにすべての望みを賭けていますが、子どもたちは今なお森の中でLRAに捕らわれたままです。」

MSF International