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サイトトップ > ニュース > LRAがオー・ウエレ地方の多くの町を襲撃

LRAがオー・ウエレ地方の多くの町を襲撃

(2009.1.26)

2008年12月25日のクリスマスにコンゴ民主共和国(DRC)オー・ウエレ地方にあるファラジェとドルマが襲撃されてから3週間後、ウガンダ系反政府勢力「神の抵抗軍(LRA)」は、一般市民に対する破壊的な攻撃を続けながら北東部の町ドゥングに接近している。だれも大虐殺を止められないまま、新たな犠牲者が次々と増え続けている。

ドゥングで活動する国境なき医師団(MSF)のチームは状況を深く憂慮している。チームは国境なき航空団(ASF)の小型飛行機を使って、襲撃を受けた複数の町へ赴き、人びとを援助してきた。だがLRAの攻撃は、2008年11月1日にも襲撃されたドゥングへと近づきつつある。

ドゥングから70km離れたトラの町が襲撃される数日前の1月17日、サンビア、スバニ、アクワ、トマティの町も次々と襲われた。1月20日、MSFチームは被害を受けた地域からの最初の避難民の到着を目にした。避難民はまず、ドゥングから30km南に離れたンデドゥまで徒歩で移動し、そこで2008年10月の襲撃を逃れてきたドゥング、ドゥル、バンガディからの避難民と合流した。

1万人もの人びとが避難場所を求めて、ガランバ国立公園の南側を通る埃だらけの道路をドゥングを目指して歩き続けていると言われている。MSFのプログラム責任者、シャルル・ゴードリーは、悪化する一方の治安状況について、次のように説明している。「チームにとって、避難民のニーズを調査し、移動診療チームを立上げ、必要に応じて負傷者をドゥング病院へ搬送するといった活動が急速に難しくなってきています。」

人道医療援助を提供する上で、治安の悪化は大きな障害のひとつである。飛行機による移動ですら難しい。チームが着陸しようとする小さな町で何が起きているのか、だれにもわからないからだ。事実、LRAの動向は予測不能である。MSFチームは1ヵ所に数時間しかとどまることができない。医療施設に入院している患者の状態を調査し、最も重症の負傷者を避難させ、しばしば略奪を受けている診療所に医薬品と医療用品を供給するのにぎりぎり間に合う時間である。

現地で活動する数少ない援助団体のひとつとして、MSFは、襲撃が急増しているこの地方で何が起きているのかを知ることは非常に困難だと考えている。小さな町や村が点在するこの広大な地方で、はたして何人が避難し、あるいは殺害されたかを把握するのは不可能である。

しかし犠牲者の数は次第に明らかになってきている。国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチのチームがクリスマス時期の襲撃について調査を行い、成人男女と子ども600人以上が殺害され、青少年500人が誘拐されたことを確認した。

また、負傷者の数がごくわずかであることも判明した。

襲撃の直後に救急医療を提供するためファラジェとドルマを訪れた際、MSFチームはLRAがわずかな負傷者しか残していないことに気づいた。ファラジェ、ドルマ、バンガディへ出向いたMSFの医師マチュー・ビシェはこう語る。「LRAは明らかに殺害しに来たのです。疑いなく、私たちが手当てした数人の負傷者は死んだものとして取り残されていました。それで命が救われたのです。」

MSFにとって、これらの住民のおかれた人道的状況は、緊急事態である。MSFのコンゴにおける活動責任者、マルク・ポンサンは語る。「MSFは、襲撃の直後にさらに迅速な対応ができるようにチームを増強しているところです。しかし同時に、こうした状況においては、援助と安全と保護を強く必要としている住民のために援助活動を実施することは、非常に困難であることを認識しておかねばなりません。今日では、コンゴ人であれ外国人であれ、医療スタッフの身の安全すら保証されない状態です。このことが、住民にとって何を意味しているのか、どうか想像してみてください。」

MSF International

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