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サイトトップ > ニュース > 戦闘による犠牲者たち

戦闘による犠牲者たち

(2008.12.9)

「彼らは夜の間にやってきました。私たちは眠りについていました。彼らは家に入り込み、私たちを縛り上げたのです。彼らは母の家で、私たちを殺すつもりでした。私は逃げだそうとしましたが、縛られていたために、腹から地面に倒れこんでしまいました。彼らのうちのひとりが銃口を私の心臓に突きつけました。私を殺すために。」

シャルル*の顔は汗にまみれ、目には恐怖の色があふれていた。弾丸は彼の心臓を撃ち抜かず、胸部から肩のあたりを貫通した。彼は北キブ州のムウェソ病院に重症で入院した。国境なき医師団(MSF)の外科チームが手術を行い、現在は元気である。

シャルルは北キブ州での戦闘に巻き込まれて負傷した多くの民間人のうちのひとりである。 マシシ地区にあるムウェソ病院の外科医ホセ・サンチェス医師は語る。「外科病棟に入院してくる患者のほとんどは暴力によって負傷した人たちです。帝王切開も行える産婦人科の病棟もあります。この病院では民間人と兵士の両方を受け入れています。戦闘が開始して以降、銃撃やナイフによる暴力を原因とする負傷者の数が増えています。」

10月には、MSFチームは病院の前の通りを数千人の人々が避難していくのを目撃した。戦闘はムウェソの町のすぐ北側の地域で激しさを極めていた。手術室では戦闘による負傷者の数が急増した。

サンチェス医師は続ける。「先月、私たちは60件の外科手術を行いましたが、そのうちの半数近くは紛争に関連する負傷者で、多くは民間人でした。男性だけではなく女性や子どもも含まれていました。」

ジェロームもそのうちのひとりである。年老いた彼は、自分の正確な年齢を知らない。「だいたい70才ぐらいです。」外科病棟にあるマットレスの上に腰を下ろした彼の右腕の先は、切断されていた。「それは夜のことでした。家の中には私たち6人がいました。すると武装した男たちが侵入し発砲し始めたのです。その夜、3人が殺され、3人が負傷しました。私は前腕に被弾しました。傷口が感染したため、右腕を切断しなければなりませんでした。」

ムウェソ病院は四方40km圏内にある唯一の基幹病院である。サンチェス医師はこう述べる。「MSFにとって、病院にとどまりすべての病院業務を支援すること、とりわけ質の高い外科医療を提供することが重要なのです。」

シャルルは圧迫止血用ガーゼに包まれた自分の腕を動かそうと努める。そしてこう打ち明ける。「もし、傷が癒えたなら・・・。学校に戻りたいです。字を書くほうの右腕は無傷だったから。」

MSFは北キブ州で、ムウェソ、マシシ、ゴマ、キロチェ、ルチュル、カイナそしてニャンザレにある7つの基幹病院で支援活動を行っている。戦闘で負傷した患者のための外科手術や帝王切開をはじめとする一次・二次医療を提供している。

*名前は変えてあります。

MSF International