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北キブ州で暴力が激化

(2008.9.30)

9月18日、コンゴ民主共和国(DRC)北キブ州マシシの北東部で、武装勢力間の激しい戦闘が勃発した。マシシ病院で活動する国境なき医師団(MSF)のチームは、十字砲火にさらされて負傷した一般市民および武装勢力のメンバーの合計17人に対して緊急外科手術を行った。

マシシとその周辺の村落の住民、および約1万2千人とみられる近隣のキャンプで暮らす避難民は、まずマシシの町中へと避難し、その後戦闘が激化するにつれて森林地帯へと逃げ込んだ。MSFが支援しているマシシ病院では、患者の半数以上と病院職員の一部が、戦闘が町中にまで及ぶことを恐れて避難してしまった。こうした治安の悪化にもかかわらず、MSFは病院の運営を続けることができた。同病院内の栄養治療センターには栄養失調の子ども54人が収容されている。戦闘は9月19日の晩に止み、多くの避難民が現在ではマシシに戻りつつある。MSFはニーズの調査を行っており、武装勢力によるレイプの被害も報告されていることから、医療ケアが受けられるという情報を広める広報活動を行っている。MSFは現在、マシシ内およびその周辺地域で援助を提供している唯一の国際機関となっている。

マシシにおけるプログラム責任者、アンナ・ハルフォードは語る。「この状況は、北キブ州の人びとが直面している暴力、治安の悪化、そして度重なる強制退去の1つの現れにすぎません。1月に武装勢力間の和平合意に達したにもかかわらず、戦闘の激しさも頻度も増しています。戦闘に巻き込まれ、多くの一般市民がまたしても家を捨てて逃げることを余儀なくされています。」銃撃や暴行といった直接的な暴力に加えて、最近ではMSF が支援しているカチュンガやブシヘも含む複数の診療所で略奪が発生しており、人びとはさらなる苦境に置かれている。

この10日間で、北キブ州における暴力の発生によって何千人もの人びとが避難を強いられた。MSFはマシシの南に位置し、1万7千人もの避難民が集まっていると伝えられるングング村に調査チームを派遣する予定である。また、戦闘地域に近い村落からの避難民が多く集まるキチャンガなどの地域におけるプログラムを強化した。キチャンガの人口はこの9ヵ月で倍増し、MSFはこうした状況に対応するために診療所を2ヵ所増設した。

南キブ州では、暴力から逃れてきた5千~1万人の人びとが北キブ州との境に近いミノバ地域に到着しており、MSFのチームが現地で状況を調査している。MSFが医療物資や医薬品を提供してきたミノバ病院にも数名の負傷者が到着している。

9 月初旬以来、MSFは北キブ州内の戦闘が激しい地域で医療を提供できるよう努力を重ねてきたが、ニャンザレおよびカビゾからチームを他の地域に移転し、またルチュルからも部分的にチームを一時退避させざるを得なかった。現在、ニャンザレには編成を縮小したチームが戻り、ルチュルとカビゾには元通りの完全なチームが戻って活動を再開している。カニャバヨンガでは緊急チームが新たに避難民となった人びとに医療ケアを提供している。ムウェソ病院では戦禍を避けるために大勢の患者を他の病院へと移送したが、その後も引き続き医療ケアの提供を行っている。

MSFは北キブ州のルチュル、ニャンザレ、カビゾ、キチャンガ、ムウェソ、マシシ内およびその周辺地域において、病院への支援と移動診療を通じて一次医療と二次医療を無料で提供している。この他にも水・衛生活動、レイプ被害者の治療、栄養治療、流行性疾患への対応、集団予防接種といった活動も展開している。

MSF International