国境なき医師団は毎年、世界各地での援助活動を通じて目撃する、多くの人道的危機について訴えるため、「10の最も深刻な人道的危機」のリストを発表しています。2008年のリストでは、コンゴ民主共和国、ソマリア、イラク、スーダン、そしてパキスタンなど、紛争下で生きる人びとに援助を届けることがいかに困難になっているかが強調されています。また、ミャンマーやジンバブエにおける深刻な医療不足、増え続けるHIV/エイズと結核の二重感染への無関心、毎年500万人の子どもの死を引き起こしている栄養失調問題への取り組みの必要性が取り上げられています。
国境なき医師団は1998年、スーダン南部に広がっていた飢餓がまったく国際的な注目を集めず、見過ごされている状況に警鐘を鳴らすため、「10の最も報じられなかった人道的危機」のリストを初めて発表しました。以来10年にわたって毎年、報道されることの少ない、しかし深刻な影響をもたらしている10の人道的危機の選定と発表を続けてきました。このリストは、深刻な広がりをもつ人道的危機について、またそのなかで苦しむ人びとの窮状について訴えることを目的としています。
忘れ去られた世界の人道危機、人びとの状況をより多くの人に知っていただくため、国境なき医師団(MSF)日本事務局長、エリック・ウアネスによる講演会を開催しました。
多くの皆様にお申込み、ご来場頂きました。
誠にありがとうございました。
【日時】 2月14日(土) 14時より 終了しました
【場所】 国際連合大学 ウ・タント国際会議場 [地図]
国境なき医師団(MSF)は、1971年にフランスで設立された非営利で国際的な民間の医療・人道援助団体です。緊急医療援助を主な目的とし、医師、看護師をはじめとする4100人以上の海外派遣スタッフが、2万2千人の現地スタッフとともに、世界62ヵ国で援助活動を行っています(2007年度実績)。
MSFは誰からも干渉や制限を受けることなく、助けを必要としている人々のもとへ向かい、人種、宗教、信条、政治的な関わりを超えて分けへだてなく援助を届けています。
苦境にある人々に、差別することなく「命を救うため」の医療・人道援助活動が評価され、1999年にはノーベル平和賞を受賞しました。
こうした「独立・中立・公平」の援助活動を行うため、活動資金は個人や企業など民間から広く募り、公の資金の割合を抑えています。